「ぶつかっていないと思う」被告の男が語る"曖昧な認識" ごみ当番の親子ひき逃げ死亡事件初公判 危険なごみ捨て場の移設に課題も=静岡県

AI要約

2024年1月、静岡県沼津市でごみ出し当番の親子をひき逃げし、死亡させた罪に問われている男の裁判が地裁沼津支部で始まりました。

男は「ぶつかっていないと思う」と語り、弁護側は起訴内容を全面的に否認しました。

過失運転致死などの罪に問われているのは沼津市の販売業の男(86)です。

「ぶつかっていないと思う」被告の男が語る

2024年1月、静岡県沼津市でごみ出し当番の親子をひき逃げし、死亡させた罪に問われている男の裁判が地裁沼津支部で始まりました。

男は「ぶつかっていないと思う」と語り、弁護側は起訴内容を全面的に否認しました。

過失運転致死などの罪に問われているのは沼津市の販売業の男(86)です。

起訴状などによりますと、被告の男は2024年1月、沼津市松長の道路でトラックを運転し、ごみ当番をしていた男性(33)と男性の母親(59)をカギが壊れて開いたままになっていた荷台のパネルを衝突させて跳ね飛ばし、そのまま逃げて死亡させた罪などに問われています。

9月5日に開かれた初公判で、被告の男は「ぶつかっていないと思う」「風が強かったから被害者は風で倒れたと思う」などと供述。

冒頭陳述で弁護側は「衝突の事実はない」などと全面的に争う姿勢を示しました。一方、検察側は被告の男が運転していたトラックと被害者が接触した跡があるなどと主張しました。

事件が起きた道路沿いには、沼津市が危険性が高いとしたごみ捨て場が17か所ありますが、そのうち移設されたのは事件が起こった場所を含めて6か所のみです。

沼津市の担当課によりますと、ごみ捨て場には一定のスペースが必要なことや、近隣住民との交渉が難航しているなどの課題があるということです。