長崎市議会 発達障害のある人の避難所にハートセンターの活用を提案【長崎】
長崎市議会で災害時の備えや避難環境についての議論が行われている。公明党市議が発達障害者を考慮した避難場所の必要性を提案し、市側は検討すると回答。学校施設の暑さ対策も課題となっており、特別教室の活用が検討されている。
救助者のプライバシー保護のためにAEDのケースに三角巾を入れる検討が進んでいる。
5日から一般質問が始まった長崎市議会で、災害時の備えや避難する市民を受け入れる環境面などについて質問があがりました。
長崎市議会公明党 福澤照充 市議
「発達障害の方は音や光などに敏感だったり行動などに特性がある方も多く、周りに対する配慮からなかなか一般の指定避難所に足を向けづらい現状がある」
長崎市議会の一般質問で公明党の福澤照充議員は、発達障害のある人のための避難場所などが決まっていないとして、茂里町のハートセンターの活用を提案しました。
長崎市側は「関係部局と今後協議、検討する」と述べています。
また、指定避難所のうち学校施設では、暑さ対策が課題となっています。
8月に台風10号が接近した時は24の学校施設が避難所として開かれていて、このうち18カ所では体育館や武道場ではなく空調設備が整った図書館など特別教室を開放したということです。
長崎市 松尾裕彦 危機管理監
「避難所における避難者の健康管理のための暑さ対策は重要と認識。学校運営に支障をきたさない範囲で、空調設備の整った特別教室などを活用できるよう調整を進めたい」
また、長崎市は救助者のプライバシーを守るため、長崎市の施設に設置されているAED320台のケースに上半身にかける三角巾を入れるよう検討を進めるとしています。