雪堆積場の選定効率化 札幌市、ICT活用システム導入 最適な場所選定し、搬入先再編

AI要約

札幌市は、除排雪体制の効率化のためICTを活用した雪堆積場の選定システムを導入する。

市内に約80カ所ある雪堆積場の中から最適な搬入先を選定し、作業効率を向上させる取り組みを行う。

2021年度に新システムを開発し、過去のデータなどを活用して搬入先を計算して振り分ける予定である。

雪堆積場の選定効率化 札幌市、ICT活用システム導入 最適な場所選定し、搬入先再編

 札幌市は今冬から、除排雪体制の効率化に向け、情報通信技術(ICT)を活用した雪堆積場の選定システムを導入する。作業現場の位置情報や過去の排雪量などのデータを入力し、最適な雪堆積場を選定して排雪ダンプの搬入先を再編する。市は「先進技術を活用し、限られた労働力で冬場の道路環境を維持していく」としている。

 市は市道・道道の計約5400キロの除排雪を管轄しており、23地区に分けて作業を業者に委託している。雪堆積場は市内に約80カ所あるが、現場から離れた地区へ搬入している例もあり、効率化が課題となっていた。

 市は2021年度にICTを活用した選定システムの開発に着手し、準備を進めてきた。新システムでは、市雪対策室の担当者が過去のデータに基づき地区ごとの排雪量や堆積場の受け入れ容量、各ダンプの作業場所や堆積場の位置情報などを入力すると、最適な搬入先を計算して振り分けてくれるという。本年度は暫定的に従来の手法と組み合わせる形で実施し、9月末までに搬入先を確定させる。