高松の画廊カフェ「ほのほ」で高松在住の書道アーティスト・郷祥さん作品展

AI要約

高松在住の書道アーティスト・郷祥(ごうしょう)さんの作品展が現在、高松の画廊カフェ「珈笛(こてき)画廊ほのほ」で開かれている。

「KAZE」「Light」「個性/Individuality」「Natural」「PLANT」の5シリーズ、37点の作品を展示販売する。

作品には見えないものを形にするテーマや、アートを通じて環境問題への問いかけが込められており、展示の背景には多くの意味がある。

郷祥さんは、書道と現代アートを融合させた作品を展示し、特に「PLANT」シリーズでは植物の生体電位から得た波形を用いて植物の声なき声を表現している。

展示ではコンサートも開かれ、作品のレイアウトにも工夫が凝らされている。

展示会は郷祥さんの活動テーマである「書とは何か」を探求し、日常の中で見逃されがちな美しさや意味を観客に伝えるための場となっている。

会期は9月27日までで、週末には郷祥さんも在廊し、作品に込められたテーマや技法について細かく語る予定だ。

高松の画廊カフェ「ほのほ」で高松在住の書道アーティスト・郷祥さん作品展

 高松在住の書道アーティスト・郷祥(ごうしょう)さんの作品展が現在、高松の画廊カフェ「珈笛(こてき)画廊ほのほ」(高松市中野町)で開かれている。(高松経済新聞)

 「KAZE(かぜ)」「Light」「個性/Individuality」「Natural」「PLANT」の5シリーズ、37点の作品を展示販売する。作品は全て同展のために描き下ろしたもの。

 書道家としても活動する郷祥さん。香川県では初めて、文字によらない現代アート作品のみを展示する。作品について郷祥さんは「見えないものを形にすることが今回のテーマ。題材に風や個性など普段形として見えないものを選んだ。特に『PLANT』シリーズは植物に電極を付け、外的刺激によって変化する『植物生体電位』を計測し出てきた波形を作品に落とし込み、植物の『声なき声』を表現しようと努めた」と話す。

 コンサートも開かれる同ギャラリー。ステージのことも考え作品をレイアウトしたという。「会期中にも数回コンサートが開かれるので、ピアノが置かれているステージ側は演者を引き立たせるように、淡い抽象的な作品を多く配置し、黒が多く強いインパクトのある作品はなるべくステージと反対側に配置した。シンプルなギャラリー『ホワイトキューブ』で展示することが多く、今回のようなギャラリーでの展示は新たな挑戦だった」と振り返る。

 展示について「内面に向き合うことや環境問題への問いかけなど一つ一つの作品に意味を込めているので、視覚的な美しさだけでなく、その裏にあるテーマや作品の奥行きを感じてほしい。今回の展示のサブテーマは『書とは何か』。書を現代アートに昇華したいと日々活動している。今回の作品もキャンバスを墨汁を落として傾けたり、キャンバス上の墨を削ったりするなどさまざまな技法を使っている。細かい部分も見てもらえれば」と話す。

 営業時間は11時~17時。水曜・木曜定休。9月27日まで。土曜・日曜を中心に郷祥さんも在廊する。在廊日は郷祥さんのインスタグラムで告知する。