「みんなのれいぞうこ」を知っていますか 支援を必要としている家庭に食品などを提供 企業の支援の輪も【岡山】

AI要約

岡山県玉野市宇野にある「みんなのれいぞうこ」は24時間利用可能なコミュニティフリッジで、支援が必要な人々が無料で利用できる施設です。

この取り組みは岡山県で初めて始まり、新型コロナ禍で収入減少した世帯などに支援を提供しています。

利用者は事前登録をすればいつでも利用可能で、料金は掲示されず、24時間365日オープンしています。

「みんなのれいぞうこ」を知っていますか 支援を必要としている家庭に食品などを提供 企業の支援の輪も【岡山】

国内では岡山で初めてスタートした取り組み「コミュニティフリッジ」をご存じでしょうか。「困ったときはお互いさま」の精神を第一に全国的に広がりを見せている活動を取材しました。

■24時間利用が可能な「みんなのれいぞうこ」

岡山県玉野市宇野。駐車場の奥にある建物。掲げられているのは「みんなのれいぞうこ」と書かれた看板です。ここは、24時間・365日の利用が可能で、専用のアプリでカギを開けて中に入ることができます。

建物の中には米やレトルト食品、缶詰、日用品などが並んでいました。ただ店舗とは異なり、商品に値段の表記はなくレジや人の姿ももちろんありません。みんなの冷蔵庫とは一体何なのか。

(四ツ葉会 みんなのれいぞうこ プロジェクトリーダー 吉田秀樹さん)

「事前に登録をしていただく必要はあるんですけど、無料でご利用になれます。児童扶養手当とか、就学援助とか主に母子家庭の方が利用されているケースが多いです」

利用できるのは児童扶養手当を受給する家庭など支援を必要としている人々で、登録をすれば気軽にいつでも利用できるのがみんなの冷蔵庫なのです。そもそもこの取り組みは「コミュニティフリッジ」=「公共の冷蔵庫」と呼ばれ、ヨーロッパで始まりました。実は日本で初めて導入されたのは岡山県で2020年、新型コロナで収入が減った世帯などを支援しようと岡山市内に誕生しました。この動きを広げようと社会福祉法人「四ツ葉会」では「みんなのれいぞうこ」と名付けた施設を2年前、倉敷市大高に今年5月には玉野市に開設しました。

(四ツ葉会 みんなのれいぞうこ プロジェクトリーダー 吉田秀樹さん)

「制度が行き届いていない方について、そういうサービスをやっていこうということで始めています。時間を制約するほうが管理的にも運営的にもスムーズに出来たりするんですが、中には仕事を深夜にされている方もいらっしゃいますので、人に会わなくて、より使いやすいようにということで、24時間365日ということにしております」