子ども食堂や不登校支援 団体の垣根越え、悩みを共有 宇都宮でフォーラム

AI要約

子ども食堂や不登校児童生徒の支援などを行う県内団体の運営者らが一堂に集まる「とちぎ子どもサポートフォーラム」が31日、宇都宮市で開催された。

参加者は支援ノウハウや運営上の悩みなどを共有し、団体の連携に向けた話し合いが行われた。

午後の部では子ども食堂の継続運営をテーマにした分科会が開かれ、県域ネットワークの重要性が訴えられた。

子ども食堂や不登校支援 団体の垣根越え、悩みを共有 宇都宮でフォーラム

 子ども食堂や不登校児童生徒の支援などを行う県内団体の運営者らが一堂に集まる「とちぎ子どもサポートフォーラム」が31日、宇都宮市陽東7丁目の宇都宮大陽東キャンパスで初めて開催された。行政関係者も含め70人が参加して交流を深め、支援ノウハウや運営上の悩みなどを共有した。

 「学校以外の場を共につくる・とちぎネットワーク」の主催。冒頭、佐野市内でフリースクールを運営する山根樹生(やまねみきお)実行委員長(33)が「今回を契機に各団体の関わりをつくり、大きなネットワークにしていきたい」と呼びかけた。

 午前の部では、各団体が活動エリアごとに分かれて交流会などを実施。それぞれの活動を紹介した上で、「家賃が高く子どもの居場所の確保が難しい」「家庭の問題にどこまで踏み込めばいいか分からない」など悩みを共有。団体の垣根を越えた連携の在り方も探った。

 午後の部では4つのテーマ別に分科会を開催。子ども食堂の継続運営をテーマにした分科会では「兵庫こども食堂ネットワーク」(兵庫県)の福本大介(ふくもとだいすけ)代表らがオンライン登壇し、寄付物資の分配や資金調達、ボランティア人材の募集ノウハウなどを共有する「県域ネットワーク」の重要性を訴えた。

 宇都宮市内を拠点に子育て家庭を支援する入江直美(いりえなおみ)さん(54)は「団体の連携に向けた前向きな話ができた。支援のジャンルを超えた横のつながりが生まれてくるといい」と話した。