悲願の達成なるか「脱・日帰り」 奈良にパリ発のホテルが誕生 知事もかけつけ意欲見せる
フランスのホテルブランドが奈良市に初上陸しました。日帰り観光から宿泊型観光への脱却を図り、奈良の魅力をさらに引き立てます。
ホテル内では奈良の特産品を販売し、地元食材を使った料理や充実した施設を提供。観光客の宿泊数増加を狙い、期待が高まっています。
奈良県知事は2030年までに年間500万人の宿泊客を招き入れる目標を掲げ、奈良の観光地の進化に期待が寄せられています。
奈良では4日、フランス発のホテルブランドが初上陸しました。もう、「日帰り」はさせません。
【ノボテル奈良 総支配人】「奈良の観光課題である『日帰り』観光地から『宿泊型』観光地への脱却へ」
パリを拠点に世界展開するホテルブランド、「ノボテル」が奈良市の中心部に誕生しました。4日の開業セレモニーでは奈良の墨や筆を使った書道のパフォーマンスも。
【ノボテル奈良総支配人】「万博が控えていて旅行機運が非常に高まっている状況での開業ですので、我々商機は非常にあると感じています」
客室は260室あまり、宿泊料金は1部屋あたりおよそ2万円からです。
【担当者案内】「こちらには奈良の特産品をご紹介するエリアになっています」
玄関口では奈良の特産品も販売しています。館内のレストランでは奈良県内で採れた小麦で作ったピザや大和牛のステーキなど、地元の食材をふんだんに使った料理をとり揃えます。ほかにも、大浴場やバーを併設する屋上テラスなど奈良の景色や風情をゆったり楽しめる施設を充実。奈良の長年の悩み、「脱・日帰り」を目指します。奈良県知事も駆けつけるほどの、期待の高さ。
【奈良県 山下真知事】「ながらく宿泊客の数は全国最下位を低迷していたが、令和4年にようやく全国44位になり、2030年には年間500万人の宿泊者を奈良にお招きするという決意で、目標実現に向けて頑張っていきたい」
日帰りから宿泊へ。奈良の観光地の進化にますます注目です。