上川外相が推薦人集めで苦労するワケは? 岩田明子さん「応援表明からすぐにサインをもらわないと厳しい」

AI要約

自民党総裁選に向け、立候補を表明する議員の動きが加速している。

候補者の中には若手や多くの選択肢があり、公開討論会が難しい状況にある。

世論調査では小泉元環境大臣や石破元幹事長が人気が高く、党員・党友の動向が重要視される。

上川外相が推薦人集めで苦労するワケは? 岩田明子さん「応援表明からすぐにサインをもらわないと厳しい」

台風10号が去り、自民党総裁選に向け動きを控えていた議員たちが近く相次いで立候補を表明する予定です。静岡選出の上川陽子 外相が推薦人集めに難航している理由や予想される決選投票の顔ぶれなどをジャーナリストの岩田明子さんが解説します。

台風に伴う災害対応などのため、影響を受けた自民党総裁選。ポスト岸田をめぐる動きは加速しています。

林官房長官は所属する岸田派の議員との会合のあと、9月3日に立候補を表明します。

また、茂木幹事長も4日に立候補の意思を示す見通しです。

一方、8月30日の会見を台風で延期した小泉元環境大臣は6日に、高市経済安全保障担当相は9日に出馬表明をする予定です。

すでに立候補を表明している石破元幹事長は10日にも政策を発表する予定で、防災省の創設など政策をめぐる論争も始まりました。

立候補予定者の動きは、激しさを増しています。

立候補に意欲を示しているのはこちらの11人です。

すでに立候補を表明しているのは、小林前経済安全保障担当相、石破茂元幹事長、河野デジタル担当相、林官房長官は3日、茂木幹事長が4日、小泉元環境大臣は6日、高市経済安全保障担当大臣が9日に予定しています。

この中で、上川外相は推薦人確保に向けて動いています。

-ジャーナリストの岩田明子さんに伺います。これまでの動き、顔ぶれをどうみますか?

岩田明子さん:

今回は初めて派閥の締め付けが効かない総裁選。こうなると、これまで考えられないような若い人が出たり、同じ派閥から2人出たり、非常に選択肢が増えたことが特徴だと思う。

ただ、これだけ出る人が多いと公開討論会が難しい。どうやって工夫してかみあう議論ができるのかな

勝敗を左右する要素の1つが国民の期待感です。世論調査について説明します。

FNNが8月に行った世論調査で最も総裁にふさわしい人を聞いたところ、小泉元環境大臣が22.4%でトップ、2番目は石破元幹事長で21.6%、そして高市さん、河野さんが続きます。

静岡県民にとっては気になる上川外相は世論調査では4.2%で5位につけています。

-この結果を岩田さんはどう見ます?

岩田明子さん:

従来から世論調査の結果は自民党の党員・党友の投票結果と非常に親和性があり、参考になる。となると小泉さんと石破さんはぶっちぎりで強い。高市さんが伸びてきている。上川さんもまだ表明していないが4.2%あるので党員・党友票が期待できると思う。河野さんがちょっとかぎりがでてきているのかもしれない

-国会議員は世論調査を参考にしますか?

岩田明子さん:

次に控える選挙のことで皆さん頭がいっぱいなので、特に選挙基盤の弱い議員ほど党員・党友の動向を気にする。「誰だったら選挙に勝てるのか」ということで投票行動をとることが多いので、非常に重要な資料だと思う