仮設校舎「広々」「わくわく」穴水小児童が初登校

AI要約

能登半島地震で被害を受けた穴水町穴水小の児童が、仮設校舎で初めて登校し、新しい校舎に歓声を上げた。

夏休み中の全校登校日には、児童が校舎内を探検し、新しい環境にわくわくしている様子が伝わった。

仮設校舎は2階建ての軽量鉄骨造りで、2年間の使用を予定している。運動場の整備も進められ、運動会までに完成する予定だ。

仮設校舎「広々」「わくわく」穴水小児童が初登校

 能登半島地震で校舎が被害を受けた穴水町穴水小で29日、運動場に建てられた仮設校舎に児童が初めて登校した。真新しい校舎に慣れてもらおうと実施された夏休み中の全校登校日で、児童は「学校探検」で校舎内を見て回り、「広々している」「わくわくする」などと歓声を上げ、9月2日に始まる2学期へ期待を高めた。

 1~6年生の131人が登校した。児童は担任の教諭から仮設校舎の説明を受け、避難はしごの位置などを確かめた。夏休みの宿題や自由研究、工作などを提出した後、クラスメートや担任の教諭と一緒に「学校探検」に繰り出し、職員室や配膳室、図書室、音楽室、理科室などを見学した。

 3年生の教室では奥野雅貴教諭が「大切に使いましょう」と呼び掛けた。渡嘉敷望来(みらい)さん(9)は「教室もトイレもきれいになった。2学期も頑張って勉強したい」と笑顔を見せた。校門で児童を出迎えた吉村明美校長は「みんなが新校舎にわくわくしている様子が伝わり、うれしく思う」と語った。

 仮設校舎は軽量鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は元の校舎の約6割に当たる2330平方メートル。2年間の使用を予定するが、期間は必要に応じて延長していく。運動場は整備中で、10月19日に予定する運動会までに工事を終える計画となっている。

 児童は元日の地震後、穴水中の校舎を間借りして授業を受けてきた。