「良い声質で伝える力」 詐欺注意を呼び掛けるメッセージ作成に協力 ボランティア部の高校1年生 緊張するも納得いくまで何回も録音

AI要約

埼玉県警小鹿野署が県立小鹿野高校ボランティア部1年の山中隆総さんに感謝状を贈呈。山中さんが特殊詐欺の注意喚起メッセージを提供し、警察活動に貢献。

同校ボランティア部はエコキャップの回収や美化活動を行っており、山中さんは声質と伝える力を買われて音声担当を務めた。

山中さんは何度も録音をやり直し、自信を持ってメッセージを提供。佐藤忍署長から感謝の言葉が送られた。

 犯罪抑止活動に貢献したとして埼玉県警小鹿野署は、県立小鹿野高校ボランティア部1年の山中隆総さん(16)に感謝状を贈呈した。山中さんは7月に、特殊詐欺の注意喚起を呼びかけるメッセージを自分の声で録音し、同署へ提供。音声は、警察車両の車載マイクに接続するなど、同署の啓発活動に広く活用されている。

 生徒16人が在籍している同校ボランティア部は、エコキャップの回収や地域の美化活動などに力を入れている。「良い声質をもっていて、伝える力がある」と、部員らから推薦を受けた山中さんが今回、音声を担当した。

 山中さんは、「詐欺の電話が多くかかってきています」「留守番電話の設定を強くお勧めします」などのメッセージを、自分が納得するまで何回も録音し直した。「めったに経験できないことなので、相当緊張したが、自分の声に自信を持つことができた」と、山中さんは満足そうに語った。

 同署管内の、今年1月から6月末までの特殊詐欺被害件数は2件。最近は、パソコンに偽の警告画面を表示して金銭をだまし取ろうとする「サポート詐欺」が多発しているという。佐藤忍署長は「皆さんの協力が住民や署員の励みにつながる。これから地域をよりよくしてほしい」と、同校ボランティア部に感謝した。