テーマは「Woven」伝統の織物、紡ぎ合わせ多様性表現 大阪・関西万博 フィリピンパビリオン

AI要約

フィリピン共和国は、2025年の大阪・関西万博に参加し、「タイプA」のパビリオンを出展する。テーマは「Woven(織りなす)」で、伝統の織物を取り入れながら、よりよい未来を築く意味が込められている。

フィリピンは多民族国家であり、多様性に富んだ文化や工芸品を持っているが、海外での認知度は低い。建築家カルロ・カルマ氏がデザインしたパビリオンは、人と自然とのつながりや調和を表現している。

パビリオンには、フィリピン各地の手織物や伝統舞踊が展示されるほか、18の地域の織物を集めた「アートの森」など、多彩な体験が用意されている。

テーマは「Woven」伝統の織物、紡ぎ合わせ多様性表現 大阪・関西万博 フィリピンパビリオン

 フィリピン共和国は、大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日 184日間)に、自前で建設する「タイプA」のパビリオンを出展する。今夏、その概要が発表された。

 テーマは「Woven(織りなす)」。フィリピン伝統の織物をモチーフにしつつ、よりよい未来を織りなす、という意味を込めた。そして、 「自然、文化、コミュニティ より良い未来のために女性たちが共に」をコンセプトとしている。

 フィリピンは約7000の島々から成り立つ多民族国家。多くの少数民族が多様性に富んだ生活文化を継承しているが、工芸品について、 海外ではほとんど知られていない。

 外観(ファザード)デザインを担当するのはフィリピンの若手建築家、カルロ・カルマ氏。

 デザインは、多様性社会での人とのつながりや、自然との調和を強調することを目的としている。「アートと建築の融合という、私のテーマの表現でもある」と抱負を語る。

 ファザードは、セブ島で製作したラタン(籐 / とう)を編み込んだ。また、外壁にはフィリピン各地の212もの手織物がパネルにして展示され、伝統舞踊などライブパフォーマンスを行うための舞台も設ける。

 さらに、建物の中では18の地域の織物を集めた「アートの森」をめぐる体験もできる。

 クリスティーナ・ガルシア・フラスコ フィリピン政府代表は、「万博への参加はフィリピンの自然の美しさや歴史、遺産、それに文化などを示すことにつながる。パビリオンはフィリピンを好きになるきっかけをたくさん見つけられる」と話した。