米司令官「比運搬船援護も可能」 南シナ海、中国との衝突受け

AI要約

米インド太平洋軍の司令官が、南シナ海で中国側船舶との衝突が相次いでいるフィリピンの物資運搬船に対し、米軍の援護可能性を示唆した

パパロ司令官と比軍のブラウナー参謀総長は、自国での任務遂行が望ましいとしながらも、米比相互防衛条約に基づき協議の上での援護も可能性として示唆

防衛フォーラムでの発言を通じ、米フィリピンの連携関係が強調された

 【マニラ時事】米インド太平洋軍(司令部・ハワイ州ホノルル)のパパロ司令官は27日、南シナ海で中国側船舶との衝突が相次いでいるフィリピンの物資運搬船について、「米軍が援護することも可能だ」と発言した。

 マニラで開かれた防衛フォーラムで記者団の質問に答えた。

 パパロ氏は「米比相互防衛条約に基づいて行うことはできるが、あくまで協議を経た上での話になる」と付け加えた。同席した比軍のブラウナー参謀総長も「自国だけで任務を遂行することが望ましい」とする一方で、「あらゆる選択肢が用意されているのも事実だ」と話した。