大型クルーズ船にコンテナ180個分の積載能力 石垣島と台湾・基隆を結ぶ定期船 2025年秋にも就航 運営法人を来月設立

AI要約

沖縄県石垣市の中山義隆市長が台湾・基隆市との定期船航路を開設する計画を発表。

新法人が設立され、韓国の海運会社と船舶の購入契約を結ぶ予定。

定期船航路の開設により台湾との物流ルートが拡大し、電動バイクの部品の運搬や組み立てが可能になる見込み。

大型クルーズ船にコンテナ180個分の積載能力 石垣島と台湾・基隆を結ぶ定期船 2025年秋にも就航 運営法人を来月設立

 沖縄県石垣市の中山義隆市長は27日に記者会見を開き、早ければ来秋にも台湾・基隆市との定期船航路を開設すると発表した。定期航路を運営する民間法人は9月に設立される。中山市長は「早期開設に向け市も全力でサポートする」と話した。

 新法人の代表取締役社長には大濵達也市商工会長が就任する。法人設立後、韓国の海運会社と船舶の購入契約を結ぶ。

 購入するのは韓国船籍の大型クルーズ船「PANSTAR DREAM」(パンスタードリーム)。保有会社から約30億円で分割購入する予定で、国の補助金制度を活用する。来年6月に船が引き渡しされる見込み。

 新法人は台湾物流大手の華岡集團(ワゴングループ)と運航管理の委託契約を結ぶ。

 パンスタードリームは客員とは別に20フィートコンテナ180個分の積載能力があり、市は台湾との物流ルート開拓を見込む。台湾企業が電動バイクの部品を石垣市内の工場に運び、組み立ててから台湾で販売する構想もあるという。

(八重山支局・矢野悠希)