利上げ決定!住宅ローン・預金金利への影響・家計の対策 日銀元支店長が紐解く

AI要約

日本銀行が「利上げ」を発表し、それが銀行の金利や為替、株価に影響を及ぼしている。

政策金利の変更や長期国債の買入れ減額など、金融政策の変更が行われている。

この利上げは家計の負担増加や外国為替市場、株式市場への影響もある。

利上げ決定!住宅ローン・預金金利への影響・家計の対策 日銀元支店長が紐解く

日本銀行が発表した「利上げ」は、私たちの生活にどんな影響をもたらすのでしょうか?預金・貸出金利、為替や株価にも影響が出始めていて、今後、住宅ローンの金利も変わると見込まれていて、家計の負担が増える可能性があります。利上げの背景や具体的な影響、さらには今後の見通しについて専門家にききます。

【住吉アナウンサー(以下:住)】長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン。今週も平家達史NBC論説委員(以下:平)とお伝えします。

今回のテーマは「利上げ、私たちへの影響は?」

先月末に日本銀行は金融政策を変更しました。変更したのは2つ。

■一般的に“利上げ”と呼ばれている「政策金利の変更」

※政策金利:日本銀行が物価の安定などの金融政策の目的達成のために設定する金利

■長期金利の上昇を抑える目的などで行っていた日本銀行による長期国債の買入れの減額です。

【住】“利上げ”ということですが、どのくらい金利が引き上げられたのでしょうか。

【平】「政策金利の変更」の内容は、短期金利、これは金融機関の間で取引されている無担保で「今日借りて、明日返す」というO/N物の金利ですが、これを「0~0.1%」から「0.25%程度」に引き上げるというものです。

【住】金利が上がったといっても、0.15~0.25%なんですね。

【平】政策金利の引き上げ幅はそうなんですが、これが市場金利や銀行の預金金利や貸出金利に影響を及ぼします。さらに、外国為替相場や株式相場にも影響があります。

因みに外国為替市場をみると、円・ドル相場は、7月上旬の160円台から140円台半ばまで円高方向に動きました。ただ、これは日本の“利上げ”だけでなく、同時期に発表された米国の経済指標が弱かったことから米国の景気減速懸念が強まったことも一因です。また、株式相場も乱高下しました。

【住】いずれも“利上げ”が外国為替や株価に影響していますね。

【平】“利上げ”については、様々な声があるようです。街の声を聞きました。