小型機不時着事故で新日本航空に事業改善命令

AI要約

鹿児島空港近くで訓練中の小型機が不時着し、国土交通省が新日本航空に事業改善命令を出した。

事故は小型機が鹿児島空港に着陸できず山林に引っかかり、1人が脱水症状で病院搬送されたが全員無事だった。

調査で新日本航空に整備不備や天候未確認の問題が判明し、再発防止策の報告期限を設定された。

小型機不時着事故で新日本航空に事業改善命令

今年6月、鹿児島空港近くの山林に訓練中の小型機が不時着した事故で、国土交通省大阪航空局は、機体を所有する新日本航空に事業改善命令を出しました。

この事故は、今年6月9日、鹿児島空港に着陸予定だった新日本航空の小型機が経路を外れ、空港近くの山林に引っかかった状態で不時着したものです。

小型機は操縦訓練中で、乗っていた2人のうち、1人が軽い脱水症状で病院に搬送されましたが、2人にけがはありませんでした。

国土交通省大阪航空局によりますと、事故後の調べで、新日本航空には、7件の不適切な整備が確認されたほか、鹿児島空港が断続的に天候が悪化する可能性があることを認識していながら、出発させていたということです。

こうしたことから大阪航空局は、23日付けで、新日本航空に対して、事業改善命令を出し、10月7日までに再発防止策を報告するよう求めました。

新日本航空は、「安全管理体制の再構築とコンプライアンス意識の醸成を図り、安全運航と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。