立ち入り禁止の池で泳ぐ 道の真ん中で写真撮影 「オーバーツーリズム」の現状 観光と地域の共存は…北海道美瑛町
北海道美瑛町でのオーバーツーリズム問題について
立ち入り禁止の池での問題行為や導入されたAIカメラについて
観光客のマナー改善が求められている状況
立ち入り禁止の池で泳ぐ、ドローンを無許可で飛ばす、車道に平気で飛び出して写真を撮る…
人気の観光地・北海道美瑛町です。
人口9000人余りの町が、年間およそ240万人の観光客をもてなす…
この夏も後を絶たない「迷惑行為」や、住民の生活に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」が問題となっています。
ゆるやかな丘が広がる道北の美瑛町。
農業がさかんで、およそ9千人が暮らしています。
四季折々さまざまな表情をみせる雄大な景色を写真におさめようと、年間238万人の観光客が訪れます。
平日にも関わらず、長い車の列ができていたのは、屈指の観光地「青い池」です。
多いときには駐車待ちの車で2キロ以上も渋滞が発生するといいます。
水面が青く見える幻想的な池を一目見ようと、たくさんの観光客が訪れます。
しかし、この場所でまさかの行為が目撃されました。
これは7月に撮影された映像です。
悠々と泳ぐのは、外国人とみられる男性。
ドローンに向かってピースサインをするような様子も。
撮影者によりますと、男性は10分ほど池に入っていたということです。
青い池は水深が深く、危険なため立ち入りが禁止されています。
さらに、ドローンの飛行には許可が必要ですが、届け出はありませんでした。
(観光客)「それインスタ映えじゃない。よく分からない」
(観光客)「考えられないです。こういう人たちがいて、もし営業中止とかになったら困るので、やめてほしい」
取材中にも…
(カメラマン)「あれ危ないわ」
柵を越えて写真を撮ろうと、危険な迷惑行為が後を絶ちません。
こうした問題は2023年の冬にも。
(山﨑記者)「池の上に寝そべっています。写真撮影していますね」
凍り付いた青い池の上で写真を撮る観光客。
これらの現状を解決するため、美瑛町が導入したのはAIを搭載したカメラです。
(警告音)「危険です。池に入らないでください」
人の侵入を検知すると、英語や韓国語など4か国語で警告音が流れますが…