「はだしのゲン」作者 中沢 啓治さん “漫画のアカデミー賞” で「殿堂入り」 アメリカ・アイズナー賞
アメリカのアイズナー賞で「殿堂入り」を果たした漫画家・中沢啓治さんの功績と被爆体験について。
中沢啓治さんの作品「はだしのゲン」が原爆の悲惨さを世界に伝え、多くの言語で翻訳されていること。
中沢啓治さんとその家族の喜びと感謝のコメント。
漫画「はだしのゲン」の作者 中沢 啓治さんが「漫画のアカデミー賞」と言われるアメリカのアイズナー賞で「殿堂入り」を果たしました。
漫画界のアカデミー賞とされるアイズナー賞で「コミックの殿堂」入りしたのは2012年に73歳で亡くなった漫画家・中沢啓治さんです。
日本人作家の殿堂入りはこれまでに手塚治虫さんや大友克洋さん、宮崎駿さん、萩尾望都さんら7人で中沢さんは8人目となります。
アイズナー賞とはアメリカ漫画界の先駆者ウィル・アイズナー氏にちなんだ賞で、アメリカのコミック業界が作品やアーティストを顕彰するものです。
中沢さんは6歳の時、爆心地から1.3キロの場所で被爆。
自身の被爆体験を元に描いた「はだしのゲン」は一発の原子爆弾で廃墟と化した広島で父と姉、弟を奪われながらもたくましく生き抜くゲンとその家族を描いた作品です。
これまで様々な言語に翻訳され原爆の悲惨さを世界各国でも伝えてきました。
【中沢啓治さんの妻 中沢 ミサヨさん】
「原爆を作ったアメリカで評価されたのは信じられなかった。本当にびっくりした。
こんなにうれしいことはありませんね。光栄ですね。主人も喜んでいると思います」