# 原爆

被爆した3歳の遺品「伸ちゃんの三輪車」 再現作がスイスで展示へ
2024.07.04

被爆した3歳の遺品「伸ちゃんの三輪車」 再現作がスイスで展示へ

 原爆資料館に展示されている焼け焦げた三輪車を再現したアート作品がスイス・ジュネーブの国際赤十字・赤新月博物館に寄贈され、9月から常設展示される。「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員、川崎哲さんらが3日、広島市役所で記者会見し明らかにした。 三輪車は、鉄谷伸一

「原爆肯定派?否定派?」高校生が”原爆の是非”をディベートする物語 作家・小手鞠るいさんの「ある晴れた夏の朝」 舞台上演も
2024.07.01

「原爆肯定派?否定派?」高校生が”原爆の是非”をディベートする物語 作家・小手鞠るいさんの「ある晴れた夏の朝」 舞台上演も

「原爆肯定派」。広島と長崎に投下され、多くの人の命を奪い、街をめちゃくちゃに破壊した原爆。悲惨な出来事を、「肯定する」なんてありえないと思いませんか。作家・小手鞠るいさんの「ある晴れた夏の朝」は、アメリカの高校生8人が、原爆肯定派と否定派に分かれてディ

岸田首相、被爆体験者と初の面会へ 救済問題への見解に注目集まる
2024.07.01

岸田首相、被爆体験者と初の面会へ 救済問題への見解に注目集まる

 長崎の爆心地から12キロ以内で原爆に遭いながら被爆者と認められていない被爆体験者が、長崎原爆の日(8月9日)に長崎を訪れる首相らと面会し、救済を直接訴える見通しになった。首相らが被爆者団体代表から要望を聞く恒例の場に被爆体験者も出席する。首相が被爆体験者と面会するのは初めてで、救済の問題にど

原爆「生き証人」語る決意 世界平和巡礼から60年
2024.07.01

原爆「生き証人」語る決意 世界平和巡礼から60年

 1964年4~7月、広島と長崎の被爆者25人が当時の米国やソ連、東西ドイツなど8カ国150都市を巡り、被爆証言をした「広島・長崎世界平和巡礼」から今年で60年となった。参加した広島市の阿部静子さん(97)は「うつむきながら暮らしていた私に、巡礼は勇気や自信をくれた。『原爆の生き証人』として語

原爆投下後の広島が舞台「TWO IN HIROSHIMA 広島の二人」 島根県出身の映画監督・錦織良成さんが制作発表 2026年に全国公開
2024.06.29

原爆投下後の広島が舞台「TWO IN HIROSHIMA 広島の二人」 島根県出身の映画監督・錦織良成さんが制作発表 2026年に全国公開

 出雲市出身の映画監督、錦織良成さん(62)が26日、原爆投下後の広島を舞台とした映画でメガホンを取り、2026年に全国公開する考えを明らかにした。「原爆の現実を届けたい」と話す。 題名は「TWO IN HIROSHIMA(ツー・イン・ヒロシマ) 広島の二人」で、投下から80年と

平和主義者、同性愛者まで弾圧の対象に…大酒飲みマッカーシーの
2024.06.27

平和主義者、同性愛者まで弾圧の対象に…大酒飲みマッカーシーの"赤狩りリスト"の驚くべき適当さ

第二次世界大戦後の米国では「マッカーシズム」と呼ばれる共産主義者への弾圧が行われていた。上院議員ジョセフ・マッカーシーが「国務省には大量の共産主義者がいる。私はそのリストをもっている」と発言したことが発端だ。佐藤優監修『米ロ対立100年史』の一部を紹介しよう――。 ※本稿は、佐藤

広島市 松井市長が原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」慰問 78歳から101歳まで被爆者80人が入所
2024.06.26

広島市 松井市長が原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」慰問 78歳から101歳まで被爆者80人が入所

8月6日の原爆の日を前に、広島市の松井市長が原爆養護ホームを訪れ、被爆者を慰問しました。松井市長が訪れたのは、広島市東区の原爆養護ホーム「神田山やすらぎ園」です。松井市長は入所者に対し、「自身の体験を命の限り若い人たちに伝えていくという大きな仕事があります。お体に気

「結婚当初は元気だったのに」被爆した妻は足の先を切断した 闘病生活を語った夫の涙
2024.06.26

「結婚当初は元気だったのに」被爆した妻は足の先を切断した 闘病生活を語った夫の涙

 平和の尊さを伝える「原爆と戦争展」が京都市右京区の本願寺・角坊で開かれた。このほど、中京区の川越義夫さん(87)が講演し、長崎への原爆投下で被爆した妻の闘病生活を振り返った。 7年前に亡くなった妻潔(ゆき)子さん(享年79)は1945年8月9日、国民学校3年の時に長崎市で被爆。

「核廃絶すべき」が大半 長崎原爆資料館の外国人来館者アンケート 市民団体が初めて実施
2024.06.26

「核廃絶すべき」が大半 長崎原爆資料館の外国人来館者アンケート 市民団体が初めて実施

 被爆80年に向けて長崎市が計画する長崎原爆資料館(同市平野町)の展示更新を巡り、市民団体「世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会」は外国人来館者へ独自に実施した初のアンケート結果を市に提出した。核兵器保有国も含めた大半の人が核廃絶すべきだと感じていることや、原爆投下に至る歴史にも関心が寄せ

「黒い雨」調査結果、丁寧に説明 長崎の被爆体験者巡り、厚労相
2024.06.25

「黒い雨」調査結果、丁寧に説明 長崎の被爆体験者巡り、厚労相

 国の指定地域外で長崎原爆に遭い被爆者認定されていない「被爆体験者」を巡り、厚生労働省が地元所蔵の体験記の調査で「黒い雨」など雨や降下物があったことを客観的事実として捉えられないと結論付けたことに関し、武見敬三厚労相は25日の記者会見で「要望があれば改めて(調査結果の)理由などを丁寧に説明した

「今も世界で傷ついている子どもが…」村の小さな本屋さん、戦争の悲惨さ伝える展示会 福島・昭和村
2024.06.24

「今も世界で傷ついている子どもが…」村の小さな本屋さん、戦争の悲惨さ伝える展示会 福島・昭和村

「いまも世界中で傷ついている子どもがいる」。戦争の悲惨さについて考える展示会が、福島県昭和村で開かれています。展示会を開催したのは、村の小さな本屋さんです。昭和村の交流観光施設「喰丸小」で、戦争の悲惨さについて考える展示会が開かれています。会場には、埼玉県の丸木美術館が所蔵する原

原爆小頭症、78歳を祝う 「きのこ会」広島で誕生会
2024.06.22

原爆小頭症、78歳を祝う 「きのこ会」広島で誕生会

 1945年の広島、長崎への原爆投下時に母親の胎内で強力な放射線を浴び、脳や体に障害がある「原爆小頭症」の被爆者と家族らでつくる「きのこ会」が22日、広島市内で誕生会を開き、小頭症の当事者が78歳を迎えたことを祝った。 誕生会にはオンラインも含め出席した当事者6人と、家族や支援者

なぜ広島・長崎に「人類史上最悪の兵器」が落とされたのか…「降伏しない日本が悪い」というアメリカの詭弁
2024.06.21

なぜ広島・長崎に「人類史上最悪の兵器」が落とされたのか…「降伏しない日本が悪い」というアメリカの詭弁

なぜアメリカは日本に原爆を落としたのか。早稲田大学の有馬哲夫名誉教授は「アメリカは戦争を終わらせるためだったと主張しているが、多くの資料はそれを否定している。アメリカはソ連に原爆の威力を見せつけるために、わざと日本の降伏を遅らせたと考えるべきだろう」という――。■原爆投下は「仕方

小学生ならではのアイデアも反映へ 長崎原爆資料館の展示更新に向けワークショップ
2024.06.19

小学生ならではのアイデアも反映へ 長崎原爆資料館の展示更新に向けワークショップ

長崎市は原爆資料館の展示更新に向けたワークショップを始めました。小学生、留学生を含む学生、一般の3回に分けて実施予定で、初回は城山小学校の子供たちが意見を出し合いました。長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)中村桂子准教授「資料館に来た人たちが原

「爆風の強さわかる送風機」「溶けた瓶にタッチ」原爆資料館リニューアルに向け小学生がワークショップ
2024.06.19

「爆風の強さわかる送風機」「溶けた瓶にタッチ」原爆資料館リニューアルに向け小学生がワークショップ

長崎原爆資料館の展示更新に向け、長崎市が様々な年代の意見を取り入れるために開くワークショップの初回が、19日市内の小学校で開かれました。ワークショップに参加したのは、爆心地近くにある長崎市立城山小学校の5年生です。児童たちは前日18日に資料館を訪れ、展示見直しの検討が進められてい

『風が吹くとき』デヴィッド・ボウイの主題歌入り予告編、鈴木敏夫のコメントも到着
2024.06.19

『風が吹くとき』デヴィッド・ボウイの主題歌入り予告編、鈴木敏夫のコメントも到着

核戦争の脅威を描き、世界的なセンセーションを巻き起こしたイギリス発のアニメーション映画『風が吹くとき』から、デヴィッド・ボウイが歌う主題歌「When The Wind Blows」を使用した日本語版予告編と場面写真10点が解禁。さらに、本作の日本初公開当時を知る「スタジオジブリ」の鈴木敏夫氏か

「核使用の威嚇は違法…米の拡大抑止、廃棄すべき」広島で原爆国際民衆法廷討論会
2024.06.18

「核使用の威嚇は違法…米の拡大抑止、廃棄すべき」広島で原爆国際民衆法廷討論会

 「米国が朝鮮半島で進めている『拡大抑止政策』は、国際法と国連憲章に違反する違法行為だ」 8日、日本の広島平和公園内の国際会議場で開かれた「1945年の米国の核兵器投下の責任を問う原爆国際民衆法廷・第2回国際討論会」で下された主要な結論だ。原爆国際民衆法廷は、平和市民団体である「

ルワンダ30年、長崎で追悼式 駐日大使「虐殺に反対の声を」
2024.06.17

ルワンダ30年、長崎で追悼式 駐日大使「虐殺に反対の声を」

 1994年に約80万人が犠牲となったとされるルワンダ大虐殺から今年で30年。長崎原爆資料館で17日、追悼イベントが開かれ、ムカシネ・マリー・クレール駐日大使が「私たちは皆、大量虐殺や憎悪がどこで起ころうとも反対の声を上げなければならない」と訴えた。 イベントは同国出身で内戦によ

「一緒に映ってるのを見るのは、胸を打つな」サッカー日本代表7選手が原爆ドームを訪れ、歴史に理解を深める姿が映像で公開され反響……試合前日に収められた貴重な様子
2024.06.14

「一緒に映ってるのを見るのは、胸を打つな」サッカー日本代表7選手が原爆ドームを訪れ、歴史に理解を深める姿が映像で公開され反響……試合前日に収められた貴重な様子

 6月13日、日本サッカー協会が公式ユーチューブを更新。恒例の『Team Cam』を公開したのだが、その中で注目されたのが、広島市内での試合前の姿だ。 これまでにも、サッカー日本代表の活動のたびに公開されてきた『Team Cam』。試合前から試合当日までのチームに密着して、裏側の

イスラエルの駐日大使へ、「被爆地の市民は心を痛めている」…長崎市が即時停戦求める
2024.06.13

イスラエルの駐日大使へ、「被爆地の市民は心を痛めている」…長崎市が即時停戦求める

 長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典について、長崎市は12日、現時点で招待を見合わせているイスラエルの駐日大使に対し、即時停戦などを求める書簡を送付したと明らかにした。7日付で在日イスラエル大使館に郵送した。 市は現在、同国が攻撃を続けているパレスチナ自治区ガザ地区での危機的