「宿泊税」修学旅行生は免除へ スポーツ大会の合宿などは免除しない方針 広島県

AI要約

県は宿泊税の早期導入を目指し、修学旅行などの学校行事は課税を免除する方針を示した。

修学旅行などを教育の一環と考え、公的要素が高いとして課税免除を提案。

一方、スポーツ合宿などは生徒の自主性が強いため、現時点では課税免除しない方針。

「宿泊税」修学旅行生は免除へ スポーツ大会の合宿などは免除しない方針 広島県

観光振興を目的に「宿泊税」の早期導入を目指す県は、修学旅行など宿泊を前提とする学校行事については、課税を免除する方針を明らかにしました。

(県観光課・石濱真 課長)

「調整中としておりましたが、修学旅行等は、教育課程の一環として実施する学校行事であることなど公的要素が高いものであることから課税免除対象としたいと考えております」

「宿泊税」はホテルや旅館に宿泊する人に課せられる税で、県は、1人1泊につき一律200円とする素案をまとめできるだけ早い時期の導入を目指しています。

その課税対象について県は、修学旅行など学習指導要領に定める宿泊を前提とした学校行事は課税を免除する方針をきょうの県議会で明らかにしました。

その一方で、スポーツ大会の合宿などは生徒の自主的な参加の色合いが濃いことや確認に要する宿泊事業者の事務負担を考慮し、現時点で、免除しない方針です。

これに対し、議員からは宿泊者にとって公平性が確保される制度設計となるよう求める声が改めて上がりました。

<スタジオ>【記者の目・青坂記者】

県内における観光消費額は去年およそ4700億円、県は2030年にこれを8000億円とする目標を掲げています。

目標達成に向けてはこれまで以上に大きな規模で取り組みを進める必要がありますが、その財源を安定的・継続的に確保するための「宿泊税」が必要というのが県の考えです。

修学旅行などは教育の一環としての要素が特に大きいため課税免除とする方針ですが、一方で合宿などは生徒自身の参加の色合いが濃いということで、現時点では課税を免除しない方針だということです。

今後、どのようになるのか注目です。