学校を休んでお出かけ、あり?

AI要約

小学生の娘が友達が平日にテーマパークに行った話をしており、学校を休んで遊びたいという要望がある。

山口県が家族で過ごせる「家族でやま学の日」を設け、子育て満足度アップの取り組みを行っている。制度の利点と課題についても考察されている。

子どもの成長を考え、平日に家族で旅行する機会を設ける家族もいれば、学校を休むことについて疑問を持つ意見もある。

学校を休んでお出かけ、あり?

 小学生の娘が時々、友達が学校を休んでテーマパークに行ったという話をする。そして「私も休んで遊びに行きたい」と。うーん。学校を休ませてお出かけか…。ちょっと抵抗があるけど、平日なら混雑が少なくていいなあとも思う。

 すると先日、山口県が平日に学校を休んで保護者と一緒に過ごせる「家族でやま学の日」を設けるとの記事を読んだ。学びと休暇を織り交ぜた「ラーケーション」と呼ばれ、最近は他の自治体でも導入されているようだ。

 山口県は、制度による子育ての満足度アップを掲げている。家族と過ごす時間が増えるのはいいと思う。けど、保護者の仕事によっては制度があっても使いにくいかもしれませんね。皆さんは、どう思いますか。

 広島市佐伯区の会社員女性(37)は昨年5月、夫が休暇を取りやすい平日に、小学生の娘2人に学校を休ませて福岡へ旅行に出かけた。「子どもの成長はあっという間。親子がゆっくり向き合える旅先での時間は貴重です」。ただ、子どもが周囲から「ずる休み」と言われることを心配。「制度があると後ろめたさもなく、いいですよね」と話す。

 シフト制で土日に働いているという同市安佐南区の看護師女性(49)も、子ども2人が小学生の時には学校を休ませて旅行していたという。「新幹線もホテルも空いているし、安い」と制度を歓迎する。

 一方、「校外学習」という制度の狙いや学校を休むことへの疑問の声もあった。同市南区の主婦(58)は「親は休んでテーマパークに連れて行かなければと、無理して計画するようになるのでは」とラインにつづる。同市佐伯区のパート女性(44)は「一番の心配は勉強が遅れること」と不安がる。

 勉強の遅れは学校でフォローしてくれるのだろうか。6年前に小学校教員を退職した同市佐伯区の女性(58)は「平日に学校を休む児童は年々増えている。家庭の事情も多様化しているので制度には賛成」とするが、「休んだ分だけ学習は遅れる。教科担任制が広がり、担任がカバーするのは難しく、家庭との連携が欠かせない」と話す。