沖縄・やんばるの自然が生んだ「緑の宝石」 たわわに実った果実には高血圧やがん抑制作用の成分 生産地で初出荷式「多くの人に知ってほしい」

AI要約

北部地区シークヮーサー生産・出荷・販売推進会議が青切りシークヮーサー初出荷式を開催。

友寄景善村長がシークヮーサーの効能や魅力を紹介。

JAおきなわや生産農家らが連携して販売促進活動を展開する意向を表明。

沖縄・やんばるの自然が生んだ「緑の宝石」 たわわに実った果実には高血圧やがん抑制作用の成分 生産地で初出荷式「多くの人に知ってほしい」

 北部6市町村や沖縄県などで構成する北部地区シークヮーサー生産・出荷・販売推進会議は2日、「青切りシークヮーサー初出荷式」を大宜味村の旧喜如嘉小学校で開いた。

 同村や県、JAおきなわ、生産農家ら関係者約50人が出席。消費拡大と販売促進に向け、関係団体が連携強化して取り組んでいくことを確認した。

 開催地代表あいさつで同村の友寄景善村長は「果実に多く含まれるノビレチンはがんや高血圧の抑制作用など、さまざまな効果が期待できる。やんばるの豊かな自然が育んだ『緑の宝石』をより多くの方に知っていただきたい」と述べた。

 JAおきなわ北部地区シークヮーサー生産部会の真栄田久人会長は「今後も農家の所得向上に力を入れ、県内外の量販店への販売促進活動などを積極的に展開する」と意気込んだ。

 関係者による果実のはさみ入れの後、同村農村環境改善センターで試飲会が開かれた。ジュースやゼリー、果汁をかけた料理が振る舞われ、出席者たちが味や香りを楽しんだ。

 北部のシークヮーサー収穫期は来年1月ごろまで。県北部農林水産振興センターによると、北部地区の2024年度の生産量は、害虫のカメムシの被害などで直近5年間の平均の3500トンを下回る約3217トンになると予想している。(北部報道部・下地広也)