「奈良大文字送り火」平和の祈り赤々と 5年ぶり通常開催 慰霊祭で神職と僧侶が祈りをささげ

AI要約

奈良市白毫寺町の高円山で行われた「奈良大文字送り火」は、新型コロナウイルス感染防止対策の影響で規模が縮小されていたが、今年は5年ぶりの通常開催となった。

戦没者の慰霊を祈る行事として親しまれているこのイベントは、今年で65回目の開催となった。

点火されると夜空に赤く浮かび上がる「大」の文字を見て、参列者は世界平和を祈念した。

「奈良大文字送り火」平和の祈り赤々と 5年ぶり通常開催 慰霊祭で神職と僧侶が祈りをささげ

 終戦記念日の15日、奈良市白毫寺町の高円山で「奈良大文字送り火」(奈良大文字保存会主催)が行われた。新型コロナウイルス感染防止対策で規模が縮小されていたが、今年は慰霊祭への一般参列を再開するなど、5年ぶりの通常開催となった。

 戦没者の慰霊のため1960(昭和35)年に始まり、今年で65回目。世界平和を祈る行事として親しまれている。

 午後8時、高円山の火床に点火されると、夜空に赤く「大」の文字が浮かび上がった。点火前に春日大社境内・飛火野で慰霊祭が営まれ、神職と僧侶が祈りをささげた。5年ぶりに一般参列者も焼香した。飛火野では奈良高校卒業生の吹奏楽団による演奏もあった。