内灘海岸、連日水難 子ども2人流され無事 父とサーファーが救助

AI要約

内灘海岸で海水浴場開設がない中、2人の子どもが沖に流される事故が起きた。幸いにも父親とサーファーによって救助され、けがはなかった。

遊泳者が2日連続で沖に流されたことから、金沢海上保安部は離岸流に注意を呼び掛けており、パトロールを強化する予定。

内灘町は海水浴場の開設を見送り、監視員不在の海岸での泳ぎを控えるように要請している。

内灘海岸、連日水難 子ども2人流され無事 父とサーファーが救助

  ●海水浴場開設なし

 14日午後4時11分ごろ、内灘町の内灘海岸で子ども2人が沖に流されたと119番通報があった。2人は父親と近くにいたサーファーに救助され、けがはなかった。海水浴場が今夏開設されていない同海岸では、13日にも沖合に流された男性2人が助けられたばかりで、内灘町や金沢海上保安部は遊泳を控えるよう呼び掛けている。

 金沢海保によると、流されたのは横浜市の12歳の女児と9歳の男児。2人は午後2時ごろから40代の父親と遊泳していたが、沖に流されて戻れなくなった。父親が付近にいたサーファーの関暢之さん(69)=金沢市=に助けを求め、関さんが119番通報した。

 父親は、砂浜近くにいた男児を助けて関さんに預けた後、再び沖に向かい女児を引っ張って戻った。子ども2人はいずれも浮輪を付けていた。当時の風速は約8メートル、波の高さは約1メートルで、関さんは「地元の人なら泳がなかったかもしれない。ともかく無事で良かった」と話した。

  ●離岸流に注意

 現場は13日に20代男性2人が沖に流されたのとほぼ同じ場所で、金沢海保の担当者は「離岸流が発生する可能性があるポイントで、過去には死亡事故も起きている」と注意を促す。2日続けて内灘海岸で遊泳者が沖に流されたことを受け、同海保は15日に現場周辺でパトロールを行う。

 内灘町は今夏、地震の災害復旧を優先するため海水浴場の開設を見送っており、監視員不在の同海岸で泳がないよう求めている。