停電も…大雨で土砂災害や河川の増水には十分注意 ホームセンターは防災グッズ3倍の売れ行き
台風5号の影響で北海道や東北地方で大雨と停電の被害が出ています。特に道南や胆振地方では警報級の大雨に警戒が必要です。
防災意識が高まっている中、ホームセンターでは防災グッズの売れ行きが好調で、特に備蓄食品の需要が高いようです。
熱帯低気圧の影響で日本海側や太平洋側西部では長雨が続く予報で、土砂災害や河川の増水に備える必要があります。
加藤諒也記者)
「12日から降り続いた雨の影響で、こちらの川は流れが速く水が茶色く濁っています」。
東北地方を横断し北海道に接近した台風5号。13日午前3時ごろ熱帯低気圧に変わったものの檜山沖に停滞。道南や胆振地方などに大雨をもたらしています。伊達市大滝では13日午後3時までの24時間降水量が99.5ミリを記録したほか、およそ200戸が停電しました。
住民)「いきなり電気が消えたからびっくりしました。大雨が降っていてちょっと怖かった」。
千歳市の支笏湖畔では13日午後5時までの24時間降水量が134ミリを記録。普段ならお盆休みの客でにぎわう観光船もこの大雨で欠航になりました。
愛知から)
「子どものサッカーで全国大会が北海道で行われていて、せっかくの北海道旅行なのに雨だから残念」。
前田愛奈記者)
「函館市内、大粒の雨が降り始めました。風が強いため横殴りとなっています。海も荒れていて波が高く、さらに街は霞んで見えます」。
雨が降り続く函館市。今後も高波と急な激しい雨には注意が必要です。道南や胆振地方、宗谷地方ではこのあと警報級の大雨になるおそれがあります。
2016年には道内に大きな被害をもたらした台風。今後も次々に日本列島を襲う可能性があり、道内でも備えが重要です。
大原麻潤記者)
「こちらには備蓄用の食品や簡易トイレ、そしてライトなど、もしものときに活躍する商品が並んでいます」。
先週、宮崎県で発生した地震やその後の南海トラフ地震臨時情報の影響もあり、こちらのホームセンターでは補充が追いつかないほど防災グッズが売れているといいます。
客)
「この間地震があったので(防災グッズを)見直さないといけないと思った」。
「子ども用のミルクとか困るのでカセットコンロを用意しようと下見に来た」。
中でも、備蓄食品は普段の3倍の売れ行きだそうです。
ジョイフルエーケー屯田店 新酒英暁副店長)
「長期備蓄をしておける保存食が各種あります。お湯を入れて温かい食事をとっていただくこともできるし、60分水を入れて食べることもできる」。
いろいろ停滞している熱帯低気圧の影響で日本海側や太平洋側西部では長く雨が続き、14日も大雨になる可能性があります。14日にかけて予想される24時間降水量は多いところで、太平洋側西部で120ミリ、日本海側南部で100ミリ、日本海側北部で60ミリとなっていて土砂災害や河川の増水には十分注意が必要です。