奥州、金ケ崎など高齢者避難 台風5号【岩手】

AI要約

台風5号の接近に伴い、県内では高齢者等避難または避難指示が出され、鉄道の運行にも影響が出ている。

災害警戒本部が18市町村で設置され、県も災害対策本部を設置して対応に当たっている。

台風5号の接近により、12日はJRを含む多くの列車が運休し、飛行機や高速道路も影響を受ける可能性がある。

 台風5号の接近に伴い、県内では11日午後6時現在、16市町村で高齢者等避難または避難指示が発令されたほか、鉄道のダイヤが乱れるなど影響があった。

 高齢者等避難は遠野、奥州、大船渡、住田、普代、野田、金ケ崎、陸前高田、釜石、洋野の10市町村、避難指示は大槌、山田、田野畑、宮古、岩泉、久慈の6市町村に出された。鉄道では、JR山田線で1本が運休し、三陸鉄道は午後から全線で運休した。

 午後2時現在、18市町村が災害警戒本部を設置。県も4時に災害対策本部を設置し、対応に当たっている。

 12日はJRの東北、山田、大船渡、釜石、八戸の各在来線ですべてまたは一部の列車を運休するほか、秋田新幹線や北上、田沢湖の各線で運休や遅れが発生する可能性がある。空の便では、いわて花巻空港を発着する日本航空(JAL)の全便が欠航、フジドリームエアラインズ(FDA)が一部欠航する。高速道路も東北道などの一部区間が通行止めになる恐れがある。

 盛岡地方気象台によると、台風5号は12日朝から昼前に最も接近する見込みで、予想される雨量は内陸200ミリ、沿岸北部と沿岸南部が各400ミリ。11日夜から12日午前中にかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼び掛けている。