「必ず事前に登山届を」 あす「山の日」で安全啓発 三重・大杉谷登山センター前

AI要約

三重県大台町で「山岳遭難防止啓発活動」が行われ、登山客に安全登山を呼び掛け。

安全登山啓発は連休中に実施され、熱中症や滑落に備えることが重要。

登山届の提出やヘルメットの着用、装備の整備が必要と呼びかけ。

「必ず事前に登山届を」 あす「山の日」で安全啓発 三重・大杉谷登山センター前

 あす11日の「山の日」に合わせ、三重県多気郡大台町大杉の大杉谷登山センター前で10日午前7時半から、「山岳遭難防止啓発活動」が行われ、大台署員や同センター職員、一般社団法人県山岳・スポーツクライミング連盟、町役場の職員の計8人が、登山客らに安全登山を呼び掛けた。

 この取り組みは、「山の日」を含めた連休に、安全登山の啓発を行うことで、遭難などの事故を未然に防止することを目的に、県山岳遭難防止対策連絡協議会が実施している。10日のこの日は、大杉谷の他、いなべ市の竜ケ岳、菰野町の御在所岳2カ所の計4カ所で実施された。大杉谷では8人が登山届を提出。中には釣りで登山コース途中のシシ淵を訪れる人もいて、同署員などが、釣りであっても登山届を提出するよう呼び掛けた。

 同センターによると、この時季は特に熱中症と夕立に気を付けてほしいといい、定期的な水分補給や雨具の準備などをしっかり行う必要がある。山道では頭上に岩が迫り、頭を打つこともあるのでヘルメットの着用も推奨している。

 同署の横山元英地域交通課長(山岳警備隊長)は「大杉谷は中級以上のコースで滑落も相次いでいる。装備をきちんと整えて。携帯電話の電波も届かない場所もあるので、必ず事前に登山届を出してほしい」と呼び掛けた。