市電タッチ決済 無料で利用5倍に 熊本市 キャンペーン好調

AI要約

熊本市の大西一史市長は、市電のタッチ決済キャンペーンの利用状況を公表。8月1日の運賃無料キャンペーンでは利用件数が5倍に増加。

キャンペーン期間は8月1~31日で、クレジットカードなどのタッチ決済が対象。運賃無料日の利用は2750件、1日平均上限額支払いは628件。

市交通局は2025年度にICカードでの決済を廃止予定。市長はクレカタッチの利用促進を強調し、タッチ決済キャンペーンの継続も検討する。

市電タッチ決済 無料で利用5倍に 熊本市 キャンペーン好調

 熊本市の大西一史市長は8日の定例記者会見で、市電のクレジットカードなどのタッチ決済キャンペーンの利用件数を公表した。市電の開業100周年を記念し、タッチ決済を運賃無料とした8月1日は、キャンペーンが始まる前日の約5倍に伸びた。

 キャンペーンは8月1~31日。クレカ、デビットカードなどのタッチ決済が対象。1日は運賃無料、2~31日は運賃支払いの上限額を1日当たり360円と設定した。

 市交通局によると、運賃無料とした1日の利用は2750件で、7月31日(534件)の5・1倍に上った。運賃支払いの上限額を設けた2~6日の利用は1日平均628件で、4~7月の1日平均408件の約1・5倍となった。

 市交通局は全国交通系ICカードでの決済を2025年度中に廃止する方針を示している。大西市長は会見で「クレカタッチは多様な割引ができる自由度の高さがある。市電で日常的に使っていただくことで、公共交通の利用促進につながる」と述べた。

 市交通局は、9月以降もタッチ決済の利用を促すキャンペーンの継続を検討する。(臼杵大介)