鹿児島県警隠ぺい疑惑…枕崎署員の盗撮事件は21日初公判 「異例の捜査経緯」元幹部が本部長を“告発”

AI要約

枕崎署巡査部長が女性トイレでの盗撮犯罪で起訴された事件について、元巡査部長がトイレに侵入して女性を盗撮していたことが明らかになった。

被告は1年以上にわたり80回以上の盗撮を行い、勤務中にも捜査車両を使用するなどしていたことが判明している。

盗撮事件は別の公務員の犯罪隠蔽事件とも関連し、被告が野川本部長の隠蔽を主張しているが、本部長は否定している。

鹿児島県警隠ぺい疑惑…枕崎署員の盗撮事件は21日初公判 「異例の捜査経緯」元幹部が本部長を“告発”

 鹿児島地裁は9日までに、トイレに侵入して女性を盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)などの罪で起訴された元枕崎署巡査部長の被告男(32)=枕崎市=の初公判を21日に開くと決めた。

 起訴状などによると、被告は2023年3月から12月ごろまでの間、盗撮目的で県内の女性用トイレに侵入し、自身のスマートフォンを個室の隙間に差し込むなどして、同じ女性を計12回撮影したとされる。

 県警によると、同年12月15日の盗撮容疑で、24年5月13日に逮捕した。捜査の中で19年9月から23年12月に起訴内容の12回を含め少なくとも80回盗撮していたことが判明した。枕崎署在任中は37回あり、うち9回は勤務中で捜査車両を使ったこともあったとされる。

 この盗撮事件は、国家公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴された前生活安全部長の被告男(60)が、24年6月5日に鹿児島簡裁であった勾留理由開示手続きで「野川明輝本部長が職員の犯罪行為を隠蔽(いんぺい)しようとした」と主張している事件の一つ。野川本部長は否定している。