和歌山県立図書館で学校司書選書のフリーペーパー「つかさ食堂」企画展

AI要約

和歌山県内の高校・大学の学校図書館司書7人が制作する読書案内フリーペーパー「つかさ食堂 ほんのおしながき」の特別展示が和歌山県立図書館で行われている。

同誌は2021年12月に創刊し、手に取りやすいデザインと季節ごとに不定期に発行されている。最新号の特集は図書館で、表紙イラストは地元出身のアーティストが手がけた。

展示ではバックナンバーの配布やこれまで紹介した本の展示が行われ、学校司書たちの思いや図書館との連携が紹介されている。

和歌山県立図書館で学校司書選書のフリーペーパー「つかさ食堂」企画展

 和歌山県内の高校・大学の学校図書館司書7人が制作する読書案内フリーペーパー「つかさ食堂 ほんのおしながき」の特別展示が現在、和歌山県立図書館(和歌山市西高松)で行われている。(和歌山経済新聞)

 同誌は2021年12月に創刊。今年7月に第10号を発行した。当初は季節ごとに年4回発行していたが、現在は不定期。10号の特集は図書館。表紙イラストは地元出身のアーティスト中口環太さんが手がけた。

 同誌編集メンバーによると、誌名は本の品書き、メニューから連想して付けたという。誌面は、手に取りやすさを重視し、クラフト紙を使うほか、読者を飽きさせないよう毎号異なるデザインを採用する。10代を主な対象読者に、メンバーが1人1冊ずつ選書し、紹介する。ベストセラーや新刊だけでなく、往年の名著も幅広く紹介。県内の公共図書館や学校図書館、書店などで約400部を配布し、掲載した書評は図書館検索サイト「カーリル」上で公開している。

 展示では、同誌バックナンバーを配布するほか、これまで紹介した本を並べ、手書きのポップを添える。展示した蔵書の貸出にも対応する。

 星林高校の学校司書・宮崎貴子さんは「自分たちが面白いと感じた本を、仲間に薦めたい思いで作っている。今回の展示が、学校司書の仕事をたくさんの人に知ってもらう良い機会になった」と話す。県立図書館の副主査司書・坂口佐知子さんは「展示の反響が大きく、これからも紹介された本は全冊取りそろえる予定。公共図書館と学校図書館の連携の好例」と話す。

 8月29日までは児童室前、その後はヤングアダルト向けコーナーで常設展示する。開館時間は9時~19時(土曜、日曜、祝日は18時まで)。月曜休館。