人気旅館がSNSに「助けてください」外国人客2人が“無銭宿泊”5万7000円未払い…警察にも相談 支配人の胸中「ショック」「我々にも反省点が」
長野県の旅館で外国人客が未払いで勝手に退室し、支配人がショックを隠し切れない様子を語る。
警察も巻き込まれた事件で、旅館側は今後の対応を考える必要がある。
おもてなしの文化と料金の支払いについての考え方を再検証し、同様のトラブルを防ぐための対策を行うことを決定。
旅館で起きたトラブルです。長野県高山村の旅館で、男女2人の外国人客が代金を支払わないまま宿を後にし、連絡が取れなくなっています。支配人が取材に応じ、悲痛な胸の内を語りました。
こちらは、8月6日上げられたXの投稿。
Xの投稿：
「助けてください…連泊をしていた外国人のお客様が未払いで勝手に帰ってしまいました（涙）。…とても張り切っていたので悲しいです」
客が無銭宿泊したことと、スタッフたちの悲しい胸の内がつづられています。
警察官が訪れて部屋を調べている様子も―。
投稿したのは、高山村の旅館「梅の屋リゾート松川館」です。
梅の屋リゾート松川館・涌井貞朋支配人:
「ちょっとみんなショックを隠し切れなかった」
支配人の涌井さんによりますと、8月2日から2泊素泊まりの予定で男女2人の外国人客が訪れていました。
1泊した翌日の朝、2人は荷物を持って旅館から外出。夜までに戻ると思っていましたが、そのまま2人は戻ってきませんでした。
2泊分の代金5万7000円も未払いのままー。
旅館は、2人の携帯電話に連絡しましたがつながらず、警察に相談。その日のうちに警察官が来て、部屋を調べたということです。同様のトラブルを防ぐきっかけになればとXにも投稿しました。
梅の屋リゾート松川館・涌井貞朋支配人:
「何か理由があるんだったら直接お話をいただくか、メッセージもいただければよかったが、何もない状態で…」
初めて経験した「無銭宿泊」に戸惑いを隠せない涌井さん。ただ、受け入れ側にも課題があったと感じています。
梅の屋リゾート松川館・涌井貞朋支配人：
「旅館は日本伝統の文化なんだ、こういうおもてなしがあるんだ、うまく僕らが表現していかなければいけないなと今回の大きな反省点」
旅館はこれまで、客がサービスを受けた後に、対価を支払ってもらうという考えから、「現地払い」では、チェックアウト時に精算していました。
今後は、同様のトラブルを防ぐため、外国人客にはチェックイン時の精算を求めていくとともに、旅館側の考えも伝えていきたいとしています。
梅の屋リゾート松川館・涌井貞朋支配人：
「スタッフも本当に寄り添ってこの旅行を楽しんでもらいたいという思いでやっている。国内の方も両方（対応を）やらなきゃこれからいけないなという時代になってきたなというのが今回わかったので、そういう対応をさせていただきたいなと思っています
