BMに55万円の支払い命令 元店長側が勝訴、岐阜地裁

AI要約

中古車販売大手ビッグモーター(BM)の岐阜県各務原市の店舗で店長として働いていた男性が、会社にパワハラを受けたとして未払い賃金や慰謝料の支払いを求めた訴訟で、岐阜地裁はBMに55万円の支払いを命じた。

男性は店長になった後にうつ病を発症し、他の店長からの暴言が原因だとされている。交通事故で死亡した際、未解決だった訴訟は両親が引き継いでいた。

問題が起きた背景や状況が判明し、訴訟を通じて会社の使用者責任についても議論がなされた。

 中古車販売大手ビッグモーター(BM)の岐阜県各務原市の店舗で店長として働き、2022年に亡くなった男性=当時(29)=の両親が、男性が社内でパワハラを受けたなどとして、会社に慰謝料や未払い賃金計約2100万円の支払いを求めた訴訟の判決で、岐阜地裁(松田敦子裁判官)は8日、同社に55万円の支払いを命じた。

 訴えによると、男性は店長になった18年ごろから、他の店長らが参加するLINE(ライン)グループ内で「何年店長やってんだよ」「日本語大丈夫?」などと暴言を受けうつ病を発症したとし、会社は使用者責任を負うと主張した。

 両親によると、男性は22年9月、交通事故で死亡した。