朝食中の急報、怪力スクラムで軽トラ「ひょい」 同志社大ラグビー部員、踏切から救出

AI要約

同志社大ラグビー部の部員ら11人が、近鉄京都線踏切内で立ち往生した軽トラックを力を合わせて線路外に押し出し、事故を防止した。

列車の緊急停止を招いた軽トラックの救出には、部員やコーチ10人とJR東海職員の中谷大樹さん(28)が参加。

踏切外に車を出すことで列車は約20分後に運転再開、同部2年の三井凌さん(19)は「チームワークと鍛錬が発揮できた」と語る。

朝食中の急報、怪力スクラムで軽トラ「ひょい」 同志社大ラグビー部員、踏切から救出

 同志社大ラグビー部の部員ら11人が、京都府京田辺市三山木の近鉄京都線踏切内で立ち往生した軽トラックを、持ち前のパワーで線路外に押し出し、事故防止に貢献したとして30日、京都府警田辺署から感謝状を贈られた。

 感謝状を受けたのは、現場近くの寮にいた部員やコーチ計10人と、列車に乗り合わせたJR東海職員の中谷大樹さん(28)。

 4月25日朝、踏切内で軽トラックの左後輪が脱輪し、タイヤがパンクして身動きが取れなくなった。近づいていた京都行き急行は踏切手前で緊急停止した。部員は寮で朝食をとっており、フォワードを中心に力の強い10人が、近くの人の求めに応じて駆け付けた。急行に乗車していた中谷さんも、車内アナウンスの要請を聞いて協力し、人力で遮断機の外まで押し出したという。

 田辺署によると、車を踏切外に出せたことで、約20分後に運転を再開できた。救助にあたった同部2年の三井凌さん(19)は「スクラムで鍛えたチームワークと日頃の鍛錬が発揮できた」。永野雅登実署長は「地域の方に安心感を与えてくれた。今後も住民として力添えをしてもらいたい」と話した。