被爆79年 被爆者から未来へのメッセージ「二度と私たちのような被爆者をつくらないで」
被爆者たちが戦争のない世界や平和を願って証言を続けている姿を伝えました。
被爆者たちのメッセージは核兵器廃絶や世界平和を願うものであり、伝え続ける理由も核兵器の脅威を感じているからです。
被爆者たちが若い世代に平和の大切さを伝えるために証言を続けている姿に感動を覚えます。
被爆者の皆さんに、若い世代に伝えたいメッセージを聞きました。
【被爆者・近藤康子さん(83)】
「戦争のない世界へ少しでも被爆証言をして被爆者は明日が分かりません」
テレビのスイッチを入れるとウクライナイスラエルの報道がある。私たちと同じような体験をして血の付いた赤ちゃんを抱っこして逃げまどっている私の母と同じことをしている。だぶる。
Q:残された時間も証言をしたい?
そうです。二度と私たちのような被爆者をつくってはいけない。これが一番。
【被爆者・池亀和子さん(82)】
「尊い平和が一日も早く達成されるよう祈ります」
戦争が終われば皆が明るくなると思います広島のことをしっかり思い出してほしい。
【被爆者・切明千枝子さん(94)】
「廣島の悲惨が二度と繰り返されることがありませんように、世界の平和を心の底から願い祈っております」
旧陸軍被服支廠の建物を残す運動をやった一緒に動いていたが亡くなって、私は片腕をもがれた思い。中西さんの意思を継いで懸命に若い人に被爆の実相を伝えて「あなたたちが今度は伝える役になって」と頼んでいる。子供たちは「分かった」と言う。それがうれしい。
【被爆者・小倉桂子さん(87)】
「知ること、語り合うこと、伝えること。平和への第一歩。一国だけの平和はありえない。世界中の平和を目指そう」
あとどのくらい語れるかと思う。だから命のある限り皆さんに知ってもらうために自分ができること。それは見たもの聞いたこと感じたことを伝えること。毎年(被爆証言を)もう止めようこれを最後しようと思いながら生きている。疲れます。つらくなる。きっと多くの人がそうだと思う。
Q:それでも被爆証言を続ける理由は?
核兵器がある。止めたくても止められない。