【独自】菊川親子3人殺人事件 容疑者の男 事件直前の生活ぶりは「精神的に病んでいたかも」

AI要約

7月28日、菊川市で親子3人が殺害され27歳の孫が逮捕された事件の背景について、事件前の男の生活実態や素性が徐々に明らかになってきた。

事件後の警察の調査により、男が精神的に病んでいた可能性や元自衛官であったことが判明。また、凶器とされる刃物だけでなく、サバイバルナイフの説明書や納品書も押収されたことも報告されている。

警察は男の犯行動機や犯行に至った経緯などを捜査中で、トラブルの有無や事件の背景について引き続き情報収集を行っている。

7月28日、菊川市で親子3人が殺害され27歳の孫が逮捕された事件で、孫の男の近況を知る関係者を独自取材。新たな事実がわかってきました。

事件からきのう(8月4日)で1週間。きょう(5日)事件現場では―。

(清水将光 記者)

「規制線が張られています」

7月28日、菊川市本所の住宅で、夫と妻、娘の親子3人が殺害された事件。警察は、事件後、鳥取市まで逃走していた夫婦の孫で、元自衛官の男を祖母への殺人容疑で逮捕、送検しました。孫は、警察の調べに対し「間違いありません」と容疑を認めています。

そして、関係者への取材で、徐々に事件前の男の様子が明らかになってきました。

2年前の8月から神奈川県川崎市内の賃貸マンションに住み始めた男ですが、不動産管理会社の関係者は男の印象について・・・

(不動産管理会社の関係者)

「約2年間住んでいて近隣トラブルとかもなく、金銭関係、家賃の滞納とかもなかったこのような事件を起こすような方ではなかったという印象。この物件を薦める収入は十分あったのかなと」

しかし、事件後、警察の家宅捜索に立ち会い、印象が変わったといいます。

(不動産管理会社の関係者)

「部屋を見た感じだと物が散乱していて、お食事されたものが残っている感じ。言い方が正しいかわからないが、精神的に病まれていた可能性はあるのかなと。床がすごく汚れていたというか、ちょっと入るのに大変だったので、人を招いていることは絶対ないと思う」

関係者によりますと、男は以前、事件現場となった菊川市の住宅に住んでいました。しかし、ここ数年は神奈川県内を転々とし、生活していたとみられ、2022年からおよそ1年間は建設事業を中心とする人材派遣会社に勤めていたということです。

部屋の中には、元自衛官らしい物もー

(不動産管理会社の関係者)

「収納にプラモデルがあった。戦車の(プラモデルが)あった。そういうの好きなんだろうと」

これはDaiichi-TVが入手した、2022年現在の運転免許証のコピー。「大型車は自衛隊用自動車に限る」などと、元自衛官ならではの記載もありました。

凶器とされている刃物はすでに事件現場から押収されているということですが、関係者によりますと、警察は男の自宅から包丁やナイフを押収したほか、これとは別にサバイバルナイフの説明書や納品書なども押収したことが新たにわかりました。

徐々に犯行前の生活実態が明らかとなった男。しかし、トラブルの有無や犯行動機などはまだ明らかとなっていません。警察は、男が犯行に至った経緯などについて慎重に捜査しています。