【菊川3人殺害】海外で雇い兵訓練か 刃物扱いに慣れ

AI要約

菊川市本所の男性(87)ら親子3人が自宅で殺害された事件で、男性の妻(81)を殺害したとして、菊川署と静岡県警捜査1課に殺人の疑いで逮捕された男性の孫の無職片山宏一容疑者(27)が、自衛隊を辞めた後、海外で雇い兵などの訓練を受けていたことが分かった。

片山容疑者は男性方を訪れて間もなく、刃物を使い、短時間で3人を相次いで襲ったとみられている。3人の死因は失血死や出血性ショック死で、遺体には複数箇所に刺し傷があった。殺害の手口には強い殺意がうかがえ、刃物の扱い方に慣れた人物の犯行可能性が高い。

片山容疑者は逮捕後、事件当日から逃走していたが、施設に潜伏するなど訓練の知識を利用して隠れていた可能性があり、県警が捜査を進めている。

【菊川3人殺害】海外で雇い兵訓練か 刃物扱いに慣れ

 菊川市本所の男性(87)ら親子3人が自宅で殺害された事件で、男性の妻(81)を殺害したとして、菊川署と静岡県警捜査1課に殺人の疑いで逮捕された男性の孫の無職片山宏一容疑者(27)=川崎市多摩区菅北浦=が、自衛隊を辞めた後、海外で雇い兵などの訓練を一定の期間受けていたとみられることが4日、関係者への取材で分かった。

 片山容疑者は男性方を訪れて間もなく、刃物を使い、短時間で3人を相次いで襲ったとみられている。3人の死因は失血死や出血性ショック死で、遺体には首や胸、腹部など複数箇所に刺し傷があった。捜査関係者によると、殺害の手口などに強い殺意がうかがえるのに加え、刃物の扱い方に慣れた人物による行為の可能性が高いという。

 複数の関係者によると、片山容疑者は自衛隊を辞めた後、住む場所を転々としていたとされる。雇い兵などとしてある時期、海外にいた可能性があり、別の親族から行方不明届が出されていたとの情報もある。

 片山容疑者は、事件当日の7月28日夜は菊川市内の宿泊休憩施設を、30日午後7時に確保されるまでの一定の間は鳥取市内の宿泊休憩施設を利用したとみられ、いずれも従業員や利用客らとの直接的な接触を避けられるシステムの施設とされる。逃走中も訓練の知識や経験を踏まえて潜伏を続けた可能性があり、県警が調べを進めている。

 逮捕容疑は28日午後2時から2時半ごろまでの間、男性方で男性の妻の腹部などを刃物で刺し、殺害した疑い。「間違いありません」と認めている。県警は男性と次女(52)を殺害した疑いでも再逮捕する方針。