宵宮は山車が練り歩く 大淀祇園祭 海上渡御や花火きょう本日 三重・明和

AI要約

三重県多気郡明和町大淀の大淀祇園祭で宵宮が行われ、山車が地区内を練り歩いた。

300年以上の歴史を持つ祭りであり、今年は暑さ対策で引き出しの時間を変更して実施された。

山車が幻想的な雰囲気の中で練り歩き、最後は山車庫前で締めくくられた。

宵宮は山車が練り歩く 大淀祇園祭 海上渡御や花火きょう本日 三重・明和

 きょう3日に本日を迎える三重県多気郡明和町大淀の大淀祇園祭は、2日午後6時から東区(東世古)の宵宮(よみや)が行われ、ちょうちんに明かりをともした山車(だし)が地区内を練り歩いた。

 祭りは明和町大淀の東区、三世古、山大淀の3地区で江戸時代から続くもので、前日には毎年東区で宵宮が行われる。宵宮は300年近い歴史があるとされる。一時途絶えていたが1996(平成8)年に復活した。今年は暑さ対策で、引き出しの時間を例年より1時間半遅らせ午後6時から実施した。

 この日は引き出しの合図となる号砲と同時に、引き手の「あっじゃそーこじゃ」の掛け声とともに、独特のきしみ音を発しながら山車が出発、地区内の道をくまなく練り歩いた。

 日没となり辺りが暗くなると、山車のちょうちんに明かりがともり幻想的な雰囲気の中で、はやし方の太鼓や笛、ちゃんぎり(かね)の音と掛け声が響き渡った。

 地区内を巡った山車が山車庫前に戻ると、全員が最後の力を振り絞って山車を3回転させて宵宮を締めくくった。

 きょう3日の本日は、午前中は子供みこし、午後は三世古と山大淀の山車が巡行。午後5時からは祭りのメインとなる海上渡御が行われ、花火大会でフィナーレを迎える。