【ぎふ総文】OB宮嶋健太四段の指導で成長、鴬谷が女子団体準V 大将・大西さん「来年こそ」雪辱期す

AI要約

清流の国ぎふ総文2024は、鴬谷高女子団体が準優勝を果たし、次回優勝を目指す決意を示した。

決勝では駿台甲府高との接戦が繰り広げられ、大西徳美さんが悔し涙を流す結果となった。

棋士の宮嶋健太四段が後輩たちに指導を行い、成長を遂げた選手たちはプロからの助言に感謝している。

【ぎふ総文】OB宮嶋健太四段の指導で成長、鴬谷が女子団体準V 大将・大西さん「来年こそ」雪辱期す

 「清流の国ぎふ総文2024」(第48回全国高校総合文化祭)は2日、各部門で県勢が目覚ましい活躍を見せた。

(高山市・飛騨・世界生活文化センター)

 女子団体の鴬谷高が準優勝(文化庁長官賞)を果たした。目標としていた優勝にはあと一歩届かなかったが“岐阜の強豪・鴬谷”の名を全国に示した。大将で2年の大西徳美(なるみ)さん(17)は「優勝するつもりだったので本当に悔しい。来年こそは」と悔し涙を流した。

 決勝でぶつかった駿台甲府高(山梨)は予選3回戦で対戦し、2勝1敗で勝った相手。三将の3年後藤伊織さん(17)が敗れ、副将の2年役(えん)初佳さん(17)が勝って1勝1敗となり、大将戦に全てが託された。大西さんは、中盤まで互角の戦いを演じていたが「うまく対策され、自分の戦法が使えなかった」と手の内を知る相手に苦戦。終盤に小駒を使ってじわじわと攻め込まれると、最後は「読みが浅かった」と追い込まれ、投了した。

 大会を3週間後に控えた7月、棋士でOBの宮嶋健太四段(24)が自身の対局の合間を縫って後輩たちの指導に訪れた。3人と3面指しで指導対局し、序盤から攻めを仕掛ける「急戦」への対応策について「この戦術が流行しているから」などと、プロならではの作戦を伝授した。宮嶋四段は「プロでも最善手を間違えることもあるから大丈夫」と緊張を和らげ「勝負ではあるけど楽しむことを忘れないで」と送り出していた。

 3人は「プロから教わったことを生かせたおかげで勝てた試合も多かった」と宮嶋四段に感謝する。特別技術顧問で日本将棋連盟県支部連合会の伊藤壽会長(74)は「決勝では力負けしたが、高校から将棋を始めた後藤さんをはじめ3人ともよく伸びてくれた」と成長をたたえた。