地域漁業振興に意欲 県指導漁業士に安倍さん、大田さん

AI要約

鹿児島県で漁業士認定証交付式が行われ、5人が認定された。

認定された2人の漁業士、安倍美穂さんと大田充孝さんの活動内容や意気込みが紹介された。

安倍さんは子ども向け料理教室や魚食普及活動、大田さんは伝統漁法の継承や増殖活動など、地域漁業に貢献している。

地域漁業振興に意欲 県指導漁業士に安倍さん、大田さん

 鹿児島県の漁業士認定証交付式が1日、鹿児島市の県庁であった。地域漁業の振興を目的に、一定の要件を満たす優れた担い手を認定する制度で、2024年度は5人が選ばれた。奄美関係では、瀬戸内漁協の安倍美穂さん(49)と与論町漁協の大田充孝さん(45)が、それぞれ「指導漁業士」に認定された。

 安倍さんは漁協の女性部長を務め、地元の子どもたちが対象の料理教室を開催しているほか、自費で魚食普及のためのパンフレットを作成・配布するなど活動を展開。「メインのマグロだけでなく、町民が食べたことのない魚もイベントなどで多くの人に知ってもらいたい。水産に携わる人たちをサポートしながら、加工品開発や消費拡大に取り組んでいく」と述べた。

 大田さんは漁協青年部長で町水産振興会会長。一本釣りに加え、追い込み網漁を導入して伝統漁法を引き継ぎ、ウニの増養殖、サンゴの増殖活動に取り組むなど、地域漁業の中核的存在として活躍している。「担い手の育成が大きな課題。受け入れ環境づくりに力を入れ、自分たちの活動を通して販路拡大にもつなげていきたい」と意気込みを語った。