川と街つなぐ、魅力広がる 菊池市迫間川 市と国が通路や芝生広場整備
菊池市の迫間川を中心とした周辺環境を整備する「菊池市かわまちづくり」事業が完了した。国土交通省が中心となり、通路や親水護岸、芝生広場などを整備し、川と市街地の隈府地区をつなぎ、地域の魅力向上と観光振興を図る。
市が2019年に国土交通省の支援制度に登録し、21年10月から1期工事が始まり、今年3月に最終3期工事を終えた。
整備された水辺空間では、地元の住民や観光客が活気づいており、家族連れや学生などが川で遊ぶ光景が見られる。今後は更なる施設の整備が予定されている。
菊池市の迫間川を中心とした周辺環境を整備する「菊池市かわまちづくり」事業が完了した。水辺空間のにぎわいを目指し、国土交通省が中心となり通路や親水護岸、芝生広場などを整備した。川と市街地の隈府地区をつなぎ、地域の魅力向上と観光振興を図る。
市が2019年に国土交通省の支援制度に登録。21年10月に1期工事が始まり、最終3期工事を今年3月に終えた。
「かわまち」の範囲は、上流の玉祥寺橋から下流の新袈裟尾橋の約500メートルの区間と、その周辺。市が隈府の御所通りから川への通路を整備。国は堤防道路の拡幅、散策路や両岸をつなぐ飛び石を設置し、右岸下流に芝生広場を作った。総事業費は約5億円。
20日、現地で関係者らを集めたお披露目があり、ライフジャケットを着た中高生が次々と川に飛び込む場面も。家族5人で遊びに来た大津町の橋本英美里さん(10)は「冷たくて気持ちがいい」。母の彩さん(37)も「家の近くには子どもたちが遊べる川がない。ここは整備されていて安心」と話した。
市は今後、駐車場の増設やトイレ、手洗い場の設置などを検討する。(志賀茉里耶)