猛毒クラゲ相次ぎ漂着 海水浴場が遊泳禁止、和歌山県那智勝浦町と新宮市

AI要約

和歌山県内の海水浴場で強い毒を持つカツオノエボシが相次いで見つかり、遊泳禁止が行われている。

カツオノエボシは全長5~10センチで、触手に強い毒を持ち、刺されると激しい痛みをもたらす。

現地ではクラゲの確認作業が続けられ、安全が確認され次第、遊泳を再開する予定。

猛毒クラゲ相次ぎ漂着 海水浴場が遊泳禁止、和歌山県那智勝浦町と新宮市

 強い毒を持つクラゲ「カツオノエボシ」が、和歌山県那智勝浦町の那智海水浴場(ブルービーチ那智)と新宮市の三輪崎海水浴場で28、29日に相次いで見つかった。31日現在、両市町は海水浴場を遊泳禁止にしており「打ち上げられ、死んでいるものも大変危険。見つけても絶対に触れないように」と注意を呼びかけている。

 カツオノエボシは浮袋部分が全長5~10センチ程度で、触手が長く伸びる。浮袋の部分が烏帽子(えぼし)に似ており、青白い透明のビニール袋のような見た目が特徴。触手に強い毒を持っており、刺されると電気ショックを受けたような痛みが走るという。

 那智勝浦町観光企画課によると、28日午後3時ごろ、20匹ほどのカツオノエボシがブルービーチ那智に打ち上がっているのを監視員が発見。すぐに遊泳禁止にした。29日には数匹確認されたが、30日と31日の朝には確認されなかったことから、同日午前10時ごろに利用を再開。しかし、すぐに「クラゲに刺されたかも知れない」という利用客がいたことから急きょ、再び遊泳禁止にした。

 新宮市農林水産課によると、29日夕方に市民から三輪崎海水浴場にカツオノエボシが打ち上げられているという連絡があり、現地で1匹を確認。危険性を考慮し、30日から当面の間、遊泳禁止とした。

 その後は再開に向けて確認を続けており、8月1日にドローンも使って調べた上で判断する予定。