【山口県】[周南公立大]学生主体で広がる輪 子宮頸がん予防ウイーク

AI要約

周南市の周南公立大学学生有志が子宮頸がん予防啓発活動を展開。

学生らがQRコードを使ったアンケートや啓発活動を行い、大学や病院と連携。

活動には市健康づくり推進課も協力し、キャッチアップ接種の啓発を行った。

河西さんが知識啓発を通じてワクチン接種を促進。現在は接種制度の終了期限にも注意。

活動は学生主体で展開し、夏休み中にワクチン接種を促す役割を果たした。

【山口県】[周南公立大]学生主体で広がる輪 子宮頸がん予防ウイーク

 周南市の周南公立大学(髙田隆学長)の学生有志が18日から26日まで「周南公立大学子宮頸がん予防啓発ウイーク」として、子宮頸がんの予防に効果があるHPVワクチン接種の啓発活動を展開した。

 この活動は経済学部3年の河西玲亜さん(21)が呼びかけ、福祉情報学部3年で学生会執行部会長の松枝莉央さん(20)が協力。学生25人がスタッフとして集まった。

 期間中、大学食堂前や新館のカフェ周辺で、スマートフォンでQRコードを読み取る方式でのアンケートを実施。協力した人に景品と啓発パンフレットなどを配った。景品は予防啓発情報のQRコードが付いた生理用品を準備した。

 18日には人間健康学部副学部長の大平光子教授が協力して、同学部の学生向けにJCHO徳山中央病院健康管理センターの内田正志センター長による子宮頸がんの現状、予防方法などの講義もあった。

 アンケートは24日までに177人が回答を寄せた。子宮頚がんについて知っている人が多かったが、接種している人は4割にとどまった。

 河西さんは「ワクチン接種で防げる可能性が高いことなどをまず知識として知って、自分の意思で接種を受けてほしい」と話している。

 HPVワクチンの接種は、国が積極的な接種勧奨を控えていた時期があり、この時期に接種の適齢期だった1997年度から2007年度までに生まれた人を対象に、接種費用を公費負担する「キャッチアップ接種」の制度がある。

 この制度の終了期限が来年3月までに迫っているが、ワクチンは3回の接種が必要なため今年9月には1回目を接種する必要がある。そのため、夏休みに1回目の接種ができるようにとこの時期の活動になった。 

 この活動には市健康づくり推進課も協力して、キャッチアップ接種の具体的な利用方法のパンフレットを作成。大学も相談窓口のチラシを作るなど活動を支援したが、学生が主体となることで活動の輪が大きく広がった。