日本絵本賞表彰式、「ゆうやけにとけていく」のザ・キャビンカンパニーに最高賞 「4回目の挑戦で選ばれ感謝」

AI要約

第29回日本絵本賞表彰式が29日、東京都千代田区のホールで行われ、ザ・キャビンカンパニーの阿部健太朗さんと吉岡紗希さん夫婦が大賞を受賞した。

阿部さんは4回目の挑戦で大賞に選ばれ、感謝の気持ちを述べ、吉岡さんは作品について夕暮れの美しい色彩を表現した点について語った。

日本絵本賞は絵本芸術の普及を図るために実施されており、今回は855作品の中から選考が行われた。

日本絵本賞表彰式、「ゆうやけにとけていく」のザ・キャビンカンパニーに最高賞 「4回目の挑戦で選ばれ感謝」

 第29回日本絵本賞表彰式が29日、東京都千代田区のホールであり、「ゆうやけにとけていく」(小学館)で最高賞の日本絵本賞大賞を受賞した絵本作家、ザ・キャビンカンパニーの阿部健太朗さん(35)と吉岡紗希さん(36)夫婦=大分市=が表彰された。

 2015年にデビュー作「だいおういかのいかたろう」で、18年にも「しんごうきピコリ」で同読者賞に。昨年は「がっこうにまにあわない」で大賞に次ぐ日本絵本賞を受賞している。賞状を受け取った阿部さんは「4回目の挑戦で大賞に選ばれ、感謝している。この10年を振り返ると感慨深い」などと述べた。

 松本猛最終選考委員長と受賞作家らの交流座談会もあった。作品について吉岡さんは「夕暮れの空の色は多彩で、まるで空の展覧会を見ているよう。本ではさまざまな色の夕焼けを表現した」などと語った。

 日本絵本賞は絵本芸術の普及などのため、全国学校図書館協議会が1995年から実施。今回は2023年に刊行され、学校図書館向けに選定した855作品の中から選考した。