勇退の尾辻参院議長の三女・朋実氏が公認候補に名乗り 2025参院選鹿児島選挙区 自民県議団は外薗勝蔵氏に一本化

AI要約

尾辻秀久参院議長の三女である尾辻朋実氏が、2025年夏の参院選鹿児島選挙区の公認候補予定者に名乗りを上げる意向を示す。

自民党鹿児島県連は外薗勝蔵氏を2025年の参院選鹿児島選挙区の公認候補として推薦し、県議団が一致して彼を応援することを決定した。

尾辻秀久氏の後継者選びや参院選候補者選出に関する情報が明らかになる中、複数の候補者たちが申し込みを行っている。

勇退の尾辻参院議長の三女・朋実氏が公認候補に名乗り 2025参院選鹿児島選挙区 自民県議団は外薗勝蔵氏に一本化

 今期限りでの政界引退を決めている尾辻秀久参院議長(83)の三女で、議長秘書を務める尾辻朋実氏(43)が29日、自民党鹿児島県連が公募している2025年夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)の公認候補予定者に名乗りを上げる意向を明らかにした。近く申請する。

 秀久氏はこれまで、自身の後継について「しかるべき人が選ばれる」などと述べ、指名はしていない。

 南日本新聞の取材に朋実氏は「一番近くで父の背中を見てきて、仕事の重みを感じてきた」と強調。「娘である以上、世襲への批判もあるだろうが、県連が広く公募する中で志を持つ一人として土俵に上げていただきたい」と述べた。保育や介護をはじめ、人口減を前提とした社会保障制度改革、自殺対策などに取り組む意欲を示した。

 朋実氏は鹿児島市出身。早稲田大学を卒業後、三井物産や弁護士事務所での勤務などを経て、2019年から秀久氏の私設秘書となった。22年から議長秘書に就いた。

 鹿児島県議会の自民党県議団は29日の総会で、党県連が公募している2025年夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)の公認候補予定者に外薗勝蔵氏(72)=薩摩川内市区、7期目=を推薦することを決めた。外薗氏は近く手続きに入る。

 藤崎剛(50)=鹿児島市・鹿児島郡区、中村素子(52)=阿久根市・出水郡区、柴立鉄平(44)=鹿児島市・鹿児島郡区=の3県議も名乗りを上げていた。

 西高悟会長によると、総会では、当事者と執行部が一本化に向けて話し合い、藤崎氏から辞退の申し出があった。他の3人は調整がつかず投票とし、過半数に達した外薗氏が選ばれた。

 投票結果は非公表。関係者によると、外薗氏18票、中村氏11票、柴立氏5票。

 西高会長は「県議団で一致団結し、応援すると決まった。県議が参院候補となれるよう、県連にも要望していく」と述べた。

 外薗氏は「県議団が一つになって推薦してもらい、ありがたい。団の思いを背負って全力で頑張りたい」と話した。

 尾辻秀久氏=参院鹿児島選挙区選出=が今期限りでの勇退を表明したのに伴い、県連は公認候補を選ぶため31日まで党員から立候補希望者を募っている。締め切り後は、県連の執行部役員と選対常任委員が選考を進める方針。

 これまで元参院議員の園田修光氏(67)=鹿児島市出身=が立候補の意向を表明。県連によると、ほかに県内外から4人が申請書を提出している。