暑すぎる! 静岡県内海水浴場、来場減 コロナ禍以上の落ち込みも

AI要約

県内の海水浴場の来場客数が大きく減少しており、厳しいシーズンが続いている。

海の家の売り上げも減少し、新型コロナウイルス禍よりも客足が遠のいている状況。

暑さ、新型コロナの影響、外出自粛などが要因として挙げられ、今後も厳しい展開が予想されている。

暑すぎる! 静岡県内海水浴場、来場減 コロナ禍以上の落ち込みも

 連日の厳しい暑さの影響で、県内の海水浴場の来場客数が大きく減っている。牧之原市内では、新型コロナウイルス禍よりも客足が遠のいている。海の家の売り上げも減少するなど厳しいシーズンが続いている。

 「40年以上働いてきて、こんなに人が少ない夏の海は見たことがない」。同市の静波海水浴場にある海の家「静波館」の藤田美智枝代表(69)は肩を落とす。同海水浴場が海開きした12日と直後の連休は天気が振るわなかった。客入りの寂しいスタートに続き、猛暑で外出を控える人が増え、閑散ぶりが顕著に。静波館の売り上げは昨年比で約半分という。

 牧之原市商工観光課によると、同市の静波海水浴場とさがらサンビーチの入場客数の合計は、21日までの9日間で2万395人。前年同期比で約54%と激減した。新型コロナの規制の影響を受けた2021年、22年も下回り、同期比では過去最低とみられる。

 伊東市の海水浴場では、場内にあるアスレチックの利用者が昨年から半減。市観光課は、同様に海水浴場の客数も落ち込んでいるとみる。伊豆、下田市内の海水浴場でも、人数の集計前だが減少傾向がみられているという。伊豆市観光協会土肥支部の山田伸次事務局長は「危険な暑さと不安定な天気、ここにきてコロナの感染拡大も加わり、今後も厳しい展開になる」と話した。

 静波館の藤田代表は「熱中症への警戒が世論として高まっているのを感じる。涼む場所としても海の家を利用してもらいたい」と望んだ。

 (榛原支局・沢口翔斗)