『がんの兆候』見落とし 1年後『膵臓がん』に ステージ3まで進行 手術は不可能に 兵庫県立病院

AI要約

80代の男性患者が兵庫県立病院で見逃されたがんの兆候により、医療過誤が判明した。

肺にがんの可能性がある異変がMRI検査で見つかり、1年後に肺腺がんと診断された。

発見遅れでがんはリンパ節にも転移し、手術不可能な状態まで進行していた。

『がんの兆候』見落とし 1年後『膵臓がん』に ステージ3まで進行 手術は不可能に 兵庫県立病院

兵庫県立病院で、80代の患者に見つかった『がんの兆候』を主治医が見逃し、その後、がんが見つかる医療過誤があったことがわかりました。

兵庫県によるとおととし、明石市にある『がんセンター』で、膵臓の定期検査でMRI検査を受けた80代の男性の肺にがんの可能性がある異変が見つかりました。

検査結果を診る医師が電子カルテに所見を記載していましたが、主治医は確認しておらず、およそ1年後の定期検査で男性が肺腺がんと診断されたことで、見落としが発覚しました。

がんはすでにリンパ節に転移しステージ3まで進行していて、手術はできない状態だということです。

兵庫県によると主治医は、医師免許取得後15年以上の経験があったということですが、「膵臓に異変がないという所見だけを見て安心してしまった」と話しているということです。

県は経過観察が必要な所見について、その後の対応を確認するシステムを導入し、再発防止に努めるとしています。