人口減少率が全国2位の「青森県」 転出で人口減少した比率を表す「社会減少数」県内トップの人口誇る「青森市」が6位「八戸市」が8位

AI要約

青森県の人口減少率が全国で2番目に高くなっており、社会減少率や自然減少率も高いことが明らかになった。

特に今別町では少子高齢化が進んでおり、様々な取り組みの効果が出ていない状況が指摘されている。

県は「オール青森」の態勢で市町村や企業、団体と連携し、人口減少対策に取り組む方針を示している。

人口減少率が全国2位の「青森県」 転出で人口減少した比率を表す「社会減少数」県内トップの人口誇る「青森市」が6位「八戸市」が8位

総務省がまとめた「人口動態調査」が発表され、青森県の人口減少率は1.63%と、全国で2番目に高くなっています。

24日に公表された人口動態調査によりますと、2024年1月1日現在の県内の人口は約120万5000人で、前の年から約2万人減少しました。

人口減少率は1.63%で、秋田県に次いで全国で2番目の高さでした。

また、転出によって人口が減少した比率を表す「社会減少率」は0.39%で全国1位、出生数を差し引いた死亡数の比率を表す「自然減少率」は1.24%で、全国2位となっています。

県総合政策課 田澤謙吾課長

「これまでも様々な取り組みをしてきたんですけれども、現時点でその効果が十分に出ていないということで、非常に残念に思う」

社会減少数が多い市と区では全国で青森市が6位、2023年は99位だった八戸市は大幅に順位が引き上がり、8位となっていて、県内トップの人口を誇る2つの市から流出していることが明らかとなりました。

また、県内で最も少子高齢化が進んでいるのが今別町で、全国の町と村での15歳未満の人口の割合が3番目に低く、65歳以上の人口の割合が9番目に高くなっています。

県総合政策課 田澤謙吾課長

「(今別町は)特に半島部ということで、様々な取り組みの恩恵が十分にいっていないのかなと考えている。人口減少対策は、県だけで取り組んでいけるものではないと思いますので、市町村や企業、団体であるとかあらゆる主体と連携しながら『オール青森』の態勢で取り組んでいきたい」

全国的に人口減少や少子高齢化が進む中、青森県はその深刻さが改めて浮き彫りとなっています。