「日田祇園」若手警察官が初の警備に奮闘 よかれと思った親切…先輩にダメ出しも

AI要約

日田祇園は4万人の観客が訪れる夏の伝統行事で、日田警察署の若手警察官が祭りの警備に奮闘する様子が描かれている。

警備中には観光客からの記念撮影や周囲の安全確保に努める若手警察官が、指導を受けながら祭りを成功裏に終える。

日田祇園が盛り上がる中、警備に従事する若手警察官は事故を防ぎ、観客や地域住民との関係を築くために全力を尽くす。

「日田祇園」若手警察官が初の警備に奮闘 よかれと思った親切…先輩にダメ出しも

絢爛豪華な山鉾が街並みを練り歩く日田祇園(大分・日田市)には今年、4万人の観客が訪れました。無事に祭りを終えるため、警備に奮闘した2年目の若手警察官に密着しました。

300年以上続く「日田祇園」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている夏の伝統行事です。

祭りの開催を影で支えているのは、日田警察署の署員60人。各担当に分かれて会場を警備。警察官2年目の前村佳佑巡査(24)は9つある山鉾のうち、大きな「鷲」が特徴の大和町を担当します。

前村佳佑巡査:

「雑踏警備といって道路に出て車や歩行者が危なくないように交通誘導する係。初めての祇園祭なので緊張していますが、祭りを楽しめたらという気持ちです」

7月20日午後1時半、前村巡査は所定の位置に着き、高さ10メートルの山鉾がゆっくりと動き出すと、後方から周囲の安全を確保します。また、山鉾に合わせて車の交通整理も行いました。

この日の最高気温は37度。市民から飲料水の差し入れもありました。

前村佳佑巡査:

「すごく汗をかいて喉が渇いていたのでうれしい。またこれからも頑張ります」

見物客も徐々に増え、警備に力が入る中、前村巡査は観光客から記念撮影を頼まれ、これに応じました。しかし、警備優先のため、先輩警察官から注意と指導を受けます。

前村佳佑巡査:

「ほかの警察官に指導をいただいたことがかなりあったので、その点を踏まえて同じ失敗をしないように引き続き気を引き締めていきたい」

午後8時、提灯を付けた山鉾が街をめぐる「晩山」がスタート。会場の熱気が高まります。街を明るく照らす山鉾は順調に巡行していきます。

祭りが盛り上がるにつれて観客の数や車の通行が増加。前村巡査は、積極的に交通誘導をします。

前村佳佑巡査:

「私が24年間生きてきた中では一番きれいな景色です。大成功するよう警備したい」

日田警察署の署員は最後まで日田祇園を全力でバックアップ。そして午後10時半、大きなトラブルはなく、無事終わりました。

前村佳佑巡査:

「事故が一つもなかったので成功だったと思う。祭りの話などを地域の方々と話して親密な関係になれるようこれからも頑張っていきたい。ありがとうございました。お疲れ様です」