みこしの迫力に大歓声 山口祇園祭始まる【山口】

AI要約

山口祇園祭が20日に始まり、伝統行事が開催され外国人観光客も訪れるにぎわいを見せた。

神事や舞の奉納が行われ、山車や裸坊も練り歩き、市民総踊りや女みこしのイベントも控えている。

ミャンマーからの留学生も初めての祭りを楽しんでおり、地元の文化に触れる機会となっている。

みこしの迫力に大歓声 山口祇園祭始まる【山口】

 山口市の三大祭りの一つ、山口祇園祭が20日、上竪小路の八坂神社(小方礼次宮司)の神事を皮切りに始まった。米有力紙の特集「今年行くべき52カ所」の市の紹介にも登場した伝統行事。みこしが巡幸した中心商店街では外国人観光客の姿もあり、大きなにぎわいを見せた。27日まで開かれる。

 同神社で行われた例祭では、白石小などの児童4人が「浦安の舞」を奉納。続いて鷺(さぎ)の舞保存会の会員が、室町時代から600年以上続く鷺の舞をみこし3基の前で披露した。白装束をまとった2人が神の使いである鷺に扮(ふん)し、はやしの音色に合わせ、優美に舞った。

 同神社から駅通りのお旅所に向けてご神幸が出発。みこしの先導役を務める2基の山車からは、ニューヨークで開かれたジャパンパレードに参加した山口祇園囃子(ばやし)保存会の会員が幽玄な音色を響かせた。山口名物の餅まきもあり、来場者が手を上げて餅を求め、盛り上がりを見せた。

 約400人の裸坊が3基のみこしを担いで、「わっしょい」の掛け声と共に中心商店街を練り歩いた。商店街アーケードと駅通りの交差点で3基が同時に旋回すると、見物客から大きな歓声が上がった。

 ミャンマーから日本語学校に留学しているカウン・テッウェさん(21)は友人ら4人で初の山口祇園祭を満喫。「わっしょいの掛け声が気持ちいい。見れてうれしい」と喜んでいた。

 24日に市民総踊りを開催。27日に女みこしを交えてお旅所から神社まで向かう。