石木ダム事業の見直し案審議 長崎県、来月2日に評価監視委を開催

AI要約

長崎県は、石木ダム建設事業について見直しを行うための第2回県公共事業評価監視委員会を開催すると発表。

総事業費や完成時期について検討し、2025年度までの見直し案を諮問する予定。

石木ダム建設は延期が続いており、今回の再評価では治水の面から審議される予定。

 長崎県は23日、第2回県公共事業評価監視委員会を8月2日に長崎市内で開催すると発表した。県と佐世保市が東彼川棚町に計画している石木ダム建設事業も審議する予定で、県は285億円の総事業費と2025年度までとしている完成時期について見直し案を諮問する。

 大石賢吾知事は6月の県議会一般質問で、総事業費や完成時期について「人件費や資材価格の高騰、建設業における働き方改革に加え、反対住民による妨害活動の影響などを踏まえて見直し作業を行っている」と答弁していた。

 評価監視委は2019年度に石木ダム完成目標を25年度に延長することを承認。それから5年が経過し、事業は本年度の再評価の対象となっている。今回の再評価では治水の面から審議し、ダムのもう一つの目的である利水については、県の結果を受け本年度内に佐世保市が検討する。

 石木ダムの当初の完成目標は1979年度だったが、これまでに9回延長。現在はダム本体工事の一部や付け替え道路の工事が進められている。