福島・光南高の二枚看板、目指した頂点 涙の敗退も6年の絆変わらず

AI要約

光南高のダブルエース、大越来夢と国井大翔が涙の敗退に苦しむ。

2人は中学時代から共に成長し、甲子園出場を夢見て光南高に進学。

怪我を抱えながらも、2人は切磋琢磨してきた夏の戦いを熱く締めくくる。

福島・光南高の二枚看板、目指した頂点 涙の敗退も6年の絆変わらず

 二枚看板で頂点を目指した。福島県白河市の白河グリーンスタジアムで22日に行われた夏の高校野球福島大会3回戦。中学時代からダブルエースとして互いを高め合ってきた光南高の大越来夢(らいむ)(3年)と国井大翔(ひろと)(同)は、敗退という結果に涙をこらえきれなかった。

 2人は玉川中で出会い、軟式野球部に所属した。地区大会で石川義塾中に敗れて悔しい思いをする中、いつしか「公立校から強豪私立を倒し、甲子園に出場する」という夢を抱くようになり、光南高の門をたたいた。左腕で速球が持ち味の大越と右下手の技巧派な国井。タイプの違う2人は2年生から公式戦に出場して経験を積み、集大成として迎えた夏だった。

 国井は4月に左膝をけがし、状態を見ながら決勝で先発する予定だった。今大会ではまだ登板がなく、大越は「自分が不調なときに、国井が抑えてくれた場面があった。夏大会で投げさせることができなくて悔しい」と唇をかんだ。そんな悔やむ大越に「いろいろな試合を盛り上げてくれた。信頼できる存在だった」と国井。熱い夏の戦いは終わったが、夢を目指して切磋琢磨した2人の絆は変わらない。(小山璃子)